霧ヶ峰恋太郎主演・ドラマ『恋する霊魂たち』最終回、異界で歴代最高視聴率を記録

暗い霧に包まれた橋の上で、スーツ姿の若い男性の幽霊が白い着物の女性と向かい合い、幻想的な死者の都の風景が広がっている写真。 ドラマ
最終回で話題となった霧ヶ峰恋太郎と氷川珠雪の出会いのワンシーン。

この世とあの世をまたぐロマンスドラマ『恋する霊魂たち』が先日、最終回を迎え、幽界テレビネットワークで歴代最高となる視聴率72.3%を記録したことが明らかになった。本作は、死者の都・彼岸市を舞台に、人間界から迷い込んだ恋愛音痴な新米幽霊・霧ヶ峰恋太郎(きりがみね・こいたろう)と、時代を超えた妖怪たちの織りなす切ない愛の物語を描く異世界ラブストーリーだ。SNSでも「幽霊が恋したくなる気持ちがわかった」「生きてるうちに観て良かった」などの投稿が波紋を広げ、世代を超えて話題となっている。

物語は、事故死で彼岸市行政局に配属された霧ヶ峰恋太郎(享年27)が、業務中に伝説の雪女・氷川珠雪(ひかわ・たまゆき)と偶然ぶつかったことが始まり。恋愛未経験のまま幽霊となった恋太郎が、異界の住人や歴戦の妖怪仲間たちと交流を深めながら、やがて珠雪への恋心に目覚めていく様子が、多くの視聴者の共感を呼び起こした。第1シーズンでは、霊魂登録手続きから始まる彼岸市特有の“幽霊あるある”がコミカルに描かれ、第2シーズン以降は恋のライバルである九十九狐・月見坂玉藻(つきみざか・たまも)や、現世との因縁を抱える地縛霊らが登場し、スリリングな展開となった。

今シーズンのクライマックスでは、幽界社会の伝統的な“生前未練裁判”を舞台に、恋太郎が珠雪のために自らの未練を拭い去る決意を告白。幽界最高裁判官・黒塚御影(くろづか・みかげ)が「この未練、前例なし」と感嘆し、SNS上では「幽霊も未練を乗り越える時代」「裁判官の涙にやられた」などの投稿が1万件を突破。放送直後には“未練解除”が一時トレンド入りする一幕もあった。

最終回の放送後は、主演の霧ヶ峰恋太郎役を務めた若手幽霊俳優・泉京一郎(いずみ・きょういちろう)が「この作品で自分も少し成仏に近づけた気がする」と語り、現世の幽霊劇団からのオファーが殺到。原作者の幽界作家・雲居のぞみ(うんご・のぞみ)は「幽霊たちも自分の気持ちに正直でいい、と伝えたかった」とコメント。異界シナリオライター協会の浦部尚秀(うらべ・なおひで)代表も「このシリーズは死者と生者の心を繋げる存在意義があった」と評価する。

なお、同シリーズはスピンオフ作品や舞台化の動きも進んでおり、劇場版『恋する霊魂たち—未練の向こう側へ—(仮題)』の制作がすでに発表されている。SNSを中心に「生き霊でもいいから出演したい」「幽霊ドラマの新時代」と期待する声が相次ぎ、今後の展開にも注目が集まっている。

コメント

  1. 未練解除のシーン、本当に泣きました。生前もあれくらい素直になれてたら私も成仏できたかも…恋太郎くんの勇気に拍手です!

  2. 恋愛経験ゼロから始まって、あそこまで成長するなんてすごい。幽界でも“恋バナ”が盛り上がる時代になりましたね。続編も期待してます!

  3. それにしても、最高裁判官・黒塚御影の涙は反則じゃない?幽界の冷ややかさに慣れてたはずなのに溶けそうでした(笑)。

  4. 視聴率72.3%とは…200年ぶりに幽界テレビがあんな盛り上がるとは驚きです!僕も昔は雪女さんに憧れて未練残してたので共感しかない。

  5. SNSで“現世でも生き霊で出演したい”って流れてたけど、ドラマ一つでこの世とあの世がこんなに近くなるなんて。異界も変わったなぁ。