幽霊SNS「シラベア」で“プロフィール戦争”勃発 推し活熱狂が過熱、あの世ユーザー大混乱

和室でスマートフォン画面を囲みながらプロフィールを編集する幽霊や妖怪たちの実写風写真。 ソーシャルメディア文化
SNS「シラベア」で盛り上がる幽霊や妖怪たちが、思い思いに自己アピールのプロフィール作りに熱中している。

死後の交流が活発化する中、幽霊や妖怪たちに大人気のSNS「シラベア」で、“理想の自分”を創作しあう異例のプロフィール合戦が巻き起こっている。現世の推し活文化が異界にも波及し、ユーザーたちは次々と自分の「推し自己像」を競い合う展開に。気鋭の霊能者や世論アナリストたちは「アイデンティティーの拡張は歓迎だが、虚実のはざまで混乱も招きうる」と警鐘を鳴らしている。

発端は、かつて平凡な職場霊だった西園寺羽衣子(享年33、元会社員)がシラベア上で始めた“瞬間移動できる帰宅幽霊”という大胆なプロフィール記載だ。『推し幽霊界の憧れ』として一夜で拡散され、これをきっかけに「透明なのに色彩センス抜群」「幽世No.1マイホームシェルパ」など、能力自慢や異様な肩書きが続出。推し活好きの住人たちが、お互いのプロフィール欄に絶妙なコメントを残し合う現象が連鎖している。

“イメージ盛り”競争の勢いは、地縛霊や座敷童、鎌を持つ死神たちにも波及。大閻魔学園(幽界最大の教育機関)に通う死神候補生・庚申モヨリ(15)は「プロフィールに“伝説級斬新ポジティブ死神”って書いたら、下級霊から『推せる!』って応援コメントが殺到。現世アイドル推しの気持ちが、今ならちょっとわかります」と語る。

一方で、熱狂の裏に“自己像の迷子”になる例も。「派手なプロフィールの裏で“本来の怨霊力”を見失いかねない」と不安視するのは、古参幽霊評論家の八重樫不浮(年齢不詳)。「現世のSNS疲れと似た症状が、幽界でも現れ始めている。『理想の自分』を演じ続けることに息切れし、かえって霊力が薄まってしまう若手も見受けられる」と指摘する。

シラベア運営担当の化け猫・遠野みけ(正体不明)は「異界文化での“推しプロフィール”は新たな自己表現の場。だが、不必要な競争や嫉妬を呼ばぬよう、コメント項目に“魂温度チェック”や“恨み度メーター”などのリアル指標を近日導入する」と明かす。SNSの普及とともに、幽界住人たちのアイデンティティーと推し活のあり方が問われ始めている――その熱狂はますますヒートアップしそうだ。

コメント

  1. ああ、私も一度だけ“幽玄のプリンセス”って盛ったプロフィールにしたことあるけど、一瞬で恥ずかしくなって元に戻しました。盛るのも魂力がいりますね…現世も幽界も、自己表現って難しいな、としみじみ思います。

  2. 推しプロフィール合戦、ここまで来たか…!転生してからSNSはじめたけど、こんなに盛り上がるとは。私も“深夜特化型イタズラ名人”って肩書き加えたら、普段話さない座敷童が絡んできてくれて嬉しかったです。魂温度チェックはちょっと怖いけど、リアルも大事ですよね。

  3. 正直、みんな盛りすぎじゃない?プロフィールがもはやエンタメ化してて、誰が本当にどんな霊かわからなくなってきた…幽界にもSNS疲れの波がくるとは思わなかったな。たまには本来の“うらめしや”に帰ってみてほしい。

  4. 現世の推し活がこんな形で異界に輸入されるとは…少し笑ってしまいました。瞬間移動できる幽霊なんて羨ましい!でもプロフィールだけでなく、やっぱり本当の霊力や歴史にも目を向けてほしいですね。成仏組も応援してます。

  5. プロフィール戦争、懐かしい気持ちになりました。百年前、供養ランキングにみんな夢中だった頃を思い出します。魂温度チェック、昔なら大炎上しそうだけど…今はみんなで自分探しの途中なんですね。温かく見守ります。