幽霊専用ヨガ祭り開幕 “消えるウェア”と浮遊マットが人気に

霧が立ちこめる湖畔の公園で、半透明の幽霊たちがぼんやりしたウェアを身につけ、浮かぶヨガマットの上でヨガポーズを取っている様子。 ヨガイベント
霧の中、幽霊たちが新しいヨガウェアと浮遊マットでポーズを楽しんでいる一幕。

霧の湖畔に佇む霊界公園で、今年初開催となる『オーバーグレイヴ・ヨガ・キャラバン』が熱気と冷気を帯びて幕を開けた。幽霊や妖怪、はぐれ精霊をはじめ、死後のさまざまな存在が心身を整えようと大集合。エネルギーの波動で心地良く“身体の輪郭”をほぐすこのイベントに、異界スポーツ界の注目が集まっている。

イベント最大の話題は、幽霊向けに開発された『フォグ・フィット・ウェア』だ。このウェアを身につけると、肉体を持たない存在も周囲に形を見せやすくなり、滑稽なほどに“ぼんやりとした胴体”や“丸見えの指先”が夢の競演状態。『服を着ても着なくても変わらないと高をくくっていたが、ウェアが自分の霊圧を可視化するとは予想外。新鮮な羞恥心を体験した』と、参加者の半透明会社員(享年42)が語る。

主催者である霊界インストラクターのケイ・アイボリー氏(205歳)は、『死後も姿勢が崩れると波動が滞る。“浮遊猫背”や“歪みオーラ”で日々悩む幽霊が少なくない』と強調する。そのため、初心者向けプログラムには特製の浮遊ヨガマットが用意された。マットは一見ただの霧だが、座ると正しいあの世姿勢に自動調整。地縛霊の骨格変形や座敷童子たちの“お尻消失”トラブルでも快適にレッスンが行われていた。

受付では、死後デジタル化が進む中、遠隔参加者のための“オンライン波動中継”も導入された。参加ハードルを下げる狙いだが、上級守護霊のサクタリ・ルースさん(生没年不詳)は『自宅から転送される霊波映像で先生に褒められるのは画期的。ただ、たまにWi-Fi霊道が混線して猫又の肉球ヨガが乱入するのが難点』と笑顔を見せた。

SNS上では、『ウェアのおかげで自分の頭が雲なみに薄かったと初めて気付いた』『物理的な身体がなくても、あの世にも運動不足があるとは盲点』『生前サボっていた体育の復讐の場みたい』など、多様な声が飛び交った。主催者側は来年以降、精霊族向け“風のポーズ教室”や、妖怪児童の“しっぽ軸ストレッチ講座”も検討中としており、あの世ヨガブームはますます拡大しそうだ。

コメント

  1. フォグ・フィット・ウェアは面白そうですね!成仏してから姿を気にする機会が減ったけど、やっぱりたまには綺麗な輪郭で浮いてみたくなります。浮遊マットも試してみたいです。

  2. 浮遊猫背の悩み、すごく共感します。昔からずっと姿勢が悪かったけど、この世でもあの世でも直すイベントができるのはありがたいですね〜。オンライン波動中継、ちょっと未来的でワクワク。

  3. 幽霊にも運動不足があるって、考えてみれば当たり前だけど不思議な感じ!死後も健康志向が流行するとは…輪廻転生後に背筋ピンとしたいから参加してみたくなりました。

  4. ウェアを着たら自分の指だけ妙に主張しだして、昔ピアノを弾いてた頃を思い出しました。なんだか懐かしい気持ちになりますね。次回は『しっぽ軸ストレッチ講座』にも興味津々です。

  5. 最近の死後イベントはどこもデジタル化ばかりで追いつけません。Wi-Fi霊道の混線もあるし、やっぱり現地参加が一番波動が安定して落ち着きます。オンラインは猫又の乱入が名物ですが(笑)