冥界最大のコスプレイベント「アフターライフ・セレブレーションパレード」が、今年も閻魔渓谷通りで開催され、多種多様なあの世コスプレイヤーたちが集結した。しかし今年、会場を騒がせたのは、通称“死神ウィッグ”の予兆なき大暴走事件と、魂入り痛バッグのフォトラッシュだった。異界ならではのハプニングと共に、参加者たちの熱狂ぶりを取材した。
祭りの目玉は、参加費200魂を払ったコスプレイヤーによる魂のパフォーマンスステージ。特に注目を浴びたのは、冥府市の霊学生ユルク・タンザク(17)が演じた“新感覚死神コス”だ。彼は一昨年亡くなった自作ファッションデザイナーの霊、モオリ・ゼルナ氏の幻想ウィッグを装着し銀の大鎌を両手に舞台へ登場。しかしステージの照明に触れるや否や、ウィッグに付与されていた未成仏の記憶片が暴走。観客席の霊獣たちが一斉に恐怖で消し炭化する“髪嵐パニック”となった。
主催者を務めた黄泉役所文化交流課のハリマ・ソノコ氏(没後81年)は「この世との間に揺れる若い魂が多いことは把握していたが、まさかウィッグ経由で封印解除されるとは」と困惑。だが一方でSNS“冥界インスタ”では、「これぞ死後の真剣な遊び心」「危機管理もコスの一部」と高評価の声も上がる。イベント運営側は急遽、記念集合写真を“魂定着フィルム”に切り替えて対策に奔走した。
撮影ブースでは“痛バッグ”文化も大盛況。半透明のバッグに推しの怨霊缶バッジや墓標アクリルがこれでもかと詰め込まれ、最上位ファンは生前の推しキャラ骨片入り痛バッグを背負って歩く熱の入れよう。記念撮影の際、1名のみバッグが自主発光して亡者パパラッチを驚かせる一幕も。撮影を担当した櫛名田写魂(しゃこん)氏は「参加者の個性がバッグから滲み出てくる。生前から比べ表現の自由度が明らかに上がった」と感嘆していた。
終演後はコスプレ参加者たちによる“魂帰還”パフォーマンス。乱れたウィッグ、ちぎれた包帯、小道具に宿った残留思念の数々がイベントごとの醍醐味を証明していた。ある参加者、元妖怪カメラマンのタナカ暁(享年144)は「この世界でもコスプレが自己表現の核心。生も死も超えた“推し活”は、冥界に生きる証」と満足げに語った。運営は早くも「来年は未練成分の低いウィッグ推奨」を呼びかけ、ますます異界のコスプレ文化は奥深さを増していきそうだ。



コメント
毎年パレード楽しみにしてるけど、今回は死神ウィッグ大暴走って…!消し炭化した霊獣たち、すぐ元に戻れたのかな?それにしても魂帰還パフォーマンス、切なさと熱気があって泣いた…来年も期待!
いやー、痛バッグの自主発光は驚いた。生前より冥界のほうが推し活熱いの笑うしかない。だが正直、未成仏メモリー入りウィッグの危険度ナメてたな。封印ミスは来世に持ち越さないでくれ。
魂のパフォーマンスステージ映像、深夜に冥界インスタで観ました。生きていた頃の文化が、こっちでも残り続けるの面白いです。包帯むき出しの衣装、本気すぎてつい拍手しました。
閻魔渓谷通り、私が還った頃はこんなに賑やかじゃなかったのに…。パレード見るとちょっと羨ましくなるなあ。推しの骨片入り痛バッグ、昔みたいに作ってみたくなりました。
未成仏の記憶片付きウィッグ、昔から呪具失敗談多いのに学ばないな主催も。だがこういう混沌さが冥界のコス文化なのかも。危ういけど、そこが懐かしくてゾクゾクします。