幽霊海藻が異界を席巻、死海貿易連盟の“魂インデックス”急騰

幽霊のような半透明の海藻を複数のスーツ姿の幽霊たちが港の薄明かりの中で検品している写真です。 貿易・投資
冥府湾の港で幽霊海藻の新種“冷魂草”の大量入荷が目撃される。

死後世界で静かな波紋を呼んでいるのは、近年注目を集める幽霊海藻の輸入増加だ。冥府湾沿岸のゴースト海藻協議会が椿星雲の“冷魂草”を大量導入したことで、異界貿易市場に予想を超える活気が生まれている。死者向けの投資信託専用指数“魂インデックス”も、亡者投資家たちの思惑を背負い、歴史的水準に上昇中だ。

ゴースト海藻協議会のマクルス冥吉会頭(享年246)は、今年初めて椿星雲の冷魂草を3万トン輸入したと発表。「この冷魂草は魂の流動性を高める特性があり、異界レストランや転生エネルギー発電所から引き合いが殺到しています」と語る。特に通常の幽霊海藻よりも死後オーラの循環速度が6倍速いとされ、既存の供給業者ビビット湿地帯との熾烈なシェア争いが始まっている。

業界のアナリストも注目する。銀魂金融センターの専門家アタロク・ゴーリン氏(経済霊体)は「かつては静的な供養物の一部に過ぎなかった海藻だが、新種導入で価値が『生きている投資』へ変化した。転生ポイント獲得を狙う幽霊投資家が投資信託“アストラル・グリーンファンド”へ資金を移し始めており、魂インデックスの40%上昇という未曽有の現象をもたらしている」と分析する。

SNSでも盛り上がりを見せている。魂波通信の人気インフルエンサー、モズクリ・フィロマ(半透明妖精)は『冷魂草の低温ドレッシング、意識体でも“味わい深い”!』『浄化力で昨夜の記憶が蘇りました』などと投稿。消費拡大が現世遺族コミュニティにも波及し、“供養時の定番ギフト”として幽霊海藻製品の購買代行サービスを依頼する声が日増しに高まっている。

一方で、輸入依存と魂インデックス急騰の“バブル化”に懸念を示す声も。冥界食品審議会の調査員バチナミ・ミズエ(幽鬼管理士)は「冷魂草導入で地場泥藻農家が息詰まっている」と警鐘を鳴らす。幽霊市民連絡会もバランスある投資と輸入ルールの整備を訴えており、今後は“魂インデックス”の安定化と異界貿易市場の適正化が求められそうだ。

コメント

  1. 冷魂草のおかげで転生エネルギー発電所の活気がすごいですね!数百年ぶりにあの界隈がこんな賑やかになるとは思いませんでした。これぞ死後イノベーション。

  2. 魂インデックス、あれだけ急騰するとちょっとこわいなぁ……前世のバブル崩壊の悪夢を思い出す。幽界にも慎重な投資が必要ですね。

  3. 昔からの泥藻農家さんが困ってるのは切ないです。幽霊海藻が増えても、地元の魂の味は大事にしたいものですね。帰幽するたびに思い出す懐かしさがあります。

  4. 冷魂草のドレッシング、昨夜友達の半透明パーティで初めて食べました!あっさりしてるのに魂に染みる味で感動…。もっと広まるといいなぁ。

  5. 魂インデックスって本当に幽霊社会を映してるのかな?結局、供養ギフトとか現世要素に振り回されてる気が…。次元の壁って薄いようで厚いですね〜。