河童町商店街で“多様性結婚式”開催 レインボーフラッグと祝福の水しぶき

商店街のカフェ前でレインボーフラッグが掲げられ、多様な来賓が祝福する中、河童と妖狐をモチーフにした人物が虹色のリボンを交換し水しぶきが舞う結婚式のワンシーン。 LGBTQ+問題
虹色のリボンと拍手の水しぶきに包まれた、多様性を祝う河童町商店街の結婚式。

異界の河童町商店街では、さる週末、通りがかる幽霊や妖怪、そして多種多様な存在たちの目を引く盛大な「多様性結婚式」が挙行された。異界随一と評判のバイセクシュアル河童・古淵みずきさん(142歳)とノンバイナリー妖狐の浮羽ノ葉(うきはの・は)さん(享年不詳)が、性自認と相互理解の象徴として家族の誓いを交わし、死後のコミュニティに新たな波紋を広げている。

式場となった『虹の水底(みなそこ)カフェ』前には、この日に合わせて巨大なレインボーフラッグが飾られ、多種多様な水辺の生き物や霊たちが集結。河童バンドによる賑やかな演奏でセレモニーが幕を開けると、新郎(or新婦)を明言しないふたりが手を取り合い、互いの伝統的な河童の皿と妖狐のしっぽに虹色リボンを交換するユニークな儀式が執り行われた。この光景を一目見ようと集まった観客の間では、水しぶきを舞わせる祝福の拍手が起き、SNSには「次は私たちも!」「幽世(かくりよ)でも変われる」といった感動の声が溢れた。

近年、異界の一部では性的指向やジェンダーアイデンティティの多様化が急速に広がっているものの、古くからの“家系”や“種族”に縛られた風習を重んじる地域も根強い。両家の親族の一部からは『河童と妖狐の婚姻など前例がない』『水と火の属性が同居して大丈夫なのか』と懸念する声もあった。だが、古淵さんは式中の挨拶で「この世もあの世も、家族の形はひとつじゃない。愛や信頼で編み直していける」と胸を張った。

プライドパレード推進団体『ユウレイBB(びーびー)』の代表・波高(なみたか)しのぶさん(幽霊・46)は「異界の住人たちにとって、無形の存在ゆえに“性”の境界も曖昧になりがちだが、逆にその自由さを理解し、共生を目指す動きが広がっていることに希望を感じる」とコメント。さらに、この結婚式を皮切りに河童町では多様なカップル向けの法的家族認定登録制度も議論されはじめており、異界のLGBTQ+ユースたちの背中を押す新たな流れになりそうだ。

式を見守った小学生バンシーの夢星(ゆめほし)ゆきえさん(10)は「みんなが好きな人と手をつないでお祝いできる世界になってほしい」と目を輝かせていた。今後、河童町をはじめとした異界社会全体で、多様な家族像と生き方の選択肢がどう広がっていくのか、注目が集まっている。

コメント

  1. なんだか転生を何度か繰り返してきたけど、こういう自由な結婚式は初めて目にしますね。幽界にも確かに多様な愛の形があるんだと実感しました。お二人の新しい門出に、エクトプラズム越しでも大きな拍手を送りたいです!

  2. 河童と妖狐のカップルかぁ…あの世に来てからも旧い家系や慣習が多いから、これは本当に勇気のいる一歩かもしれんね。でも虹のリボン交換、見てて微笑ましかった!俺も来世では好きな者同士で式を挙げてみたいもんだ。

  3. 水と火の属性…昔ならきっと問題視されたんでしょうね。だけど異界にも新しい風が吹き始めてて素敵だと思います。幽世にもプライドパレードや多様性の流れが来てるのが、何だか誇らしいです。