レジ前お菓子が呼ぶ“群霊コンビニ戦争”──天狗と妖怪の新・グルメ合戦勃発

レジ前に様々な奇抜なお菓子が並び、透明感のある幽霊風の人物が商品を手に取ろうとしているコンビニ店内の写真。 コンビニグルメ
あの世の異界コンビニで賑わうレジ前グルメ合戦の一場面。

幽玄通りにある老舗の異界コンビニ『あの世屋』で、今やレジ前を巡るグルメ合戦が熱を帯びている。あの世の天狗協会と新進妖怪組合が共同で企画した限定レジ前商品が、霊界住人の食生活に大波を立てているのだ。幽霊たちの日常に欠かせない“レジ寄りグルメ”が、かつてないブームの裏側で思わぬ混乱と創造を巻き起こしている。

「ここのレジ前、毎週進化してるな」と語るのは、冥府広報誌の記者・黒須朔夜(くろす さくや・没後93年目)。天狗謹製の“雲隠れつぶつぶ柿チップス”や、妖狐考案“夢喰いわらび餅バーアイス”など、入口すぐの棚一面に並ぶ新感覚お菓子とアイスが話題だ。特にこの冬、韓国グルメの異界アレンジとして魔界唐辛子入り“幽霊チーズトッポギスナック”が投入され、一時は朝霧町内の他店から仕入れ妖怪が殺到。地縛霊のパート従業員(享年38)によれば「レジ付近の霊気密度が危険値」との声もある。

妖怪組合・飲食推進部担当の影沼鯰男(かげぬま なまずお・205歳)は、異界SNS『死後みん』でこう発信する。「新作の“しのび青汁ボンボン”は、現生と違い喉越しを大事に再現。アイス棚近くで冷やしているので要注意!」実際、SNS上には『死後限定スイーツ』『アイスで成仏トレンド』などのハッシュタグが溢れ、若年幽霊世代を中心に“レジ前グルメ巡礼”が日常となっている。閻魔帳によると、今月のレジ前消費量指数は昨年同月比2.3倍の記録的急増だ。

熱気の裏側で波紋も広がる。あの世屋常連の座敷童(150歳・無職)は「レジ横に長蛇の行列!会計待ちの間に誘惑が多すぎて迷惑」と苦言を呈す。一方で、冥界フード評論家・夢見朱鷺(ゆめみ とき・享年56)は、「現世のコンビニ文化を凌駕する“霊性マリアージュ”が異界独自に花開いた証拠」と前向きに分析する。特に中高年幽霊層には健康志向の“低霊圧ゼリー飲料”や「怨霊酒場仕込みの韓国風ヤンニョムたこジャーキー」など新感覚おつまみ系が人気だ。

今後も天狗協会は「ひえひえ雷氷結フルーツスカッシュ」や、妖怪組合は「ぬらりひょん監修・超長袖ウナギスナック」など次なる戦略商品を予告。中元供養や成仏のシーズン商戦を見据え、異界コンビニの“レジ前バトル”はますますエスカレートしそうだ。死後の地にもグルメ競争の波が押し寄せ、あの世の暮らしも確実に変わっている。

コメント

  1. レジ前のお菓子争奪戦、昔から好きだったけど、ここまで盛り上がるとは思わなかった!死後も新作探しの楽しみが絶えないのは嬉しいね。夢喰いわらび餅バー、次こそゲットします…!

  2. あの世屋、最近ほんと混みすぎてて驚くよ。生前も並ぶの嫌いだったけど、死後も変わらず(笑)。でもレジ横の誘惑が多すぎて、つい未練で余計なお菓子買っちゃう…成仏は遠いなあ。

  3. 雲隠れつぶつぶ柿チップス、前世の味を思い出してなんかジンときた。妖怪組合と天狗協会のグルメ対決、昔ながらのやり方に新しさが加わって、異界の時代も変わったもんだな。

  4. 低霊圧ゼリー飲料とか、近ごろ健康志向すぎて不気味よ。せっかく成仏も転生も考えてないんだから、もっとドロドロ怨念系ジャンク出してほしい……。ヤンニョムたこジャーキーだけが頼みの綱。

  5. どの時代もレジ前グルメが人(霊)を惑わせるのは変わらないのね。死後みんのアイスで成仏トレンド、若い幽霊たちが夢中になる気持ちも分かる。私も昔、初めて魂しみチョコを食べた日のことを懐かしく思い出しました。