現世と幽界の壁を越えるWebtoon専門アプリ「涅槃コミック」に、幽霊たちの間で話題沸騰の新機能“人外推しリスト”が実装された。使い魔や妖怪、成仏済み作家たちが描くマンガの主人公や敵キャラなど、“この世ならぬ”キャラたちを幽会ユーザー同士で評価し合うコミュニティ競争が巻き起こっている。
涅槃コミックは、幽界の住人専用にカスタマイズされた漫画アプリとして2年前に誕生。あの世のタブー“死後契約”を回避しながら、幽霊や妖怪、精霊によるオリジナル連載を多数掲載してきた。4次元タッチ機能や自動除霊モードなど独自のUIが好評で、主に若年幽霊層や百鬼夜行サークルの間で定着しつつある。
今回追加された“人外推しリスト”は、マンガ毎に「霊界お気に入り」「成仏敵キャラ賞」など20種類もの評価が可能なコミュニティ機能。これによりユーザーはお気に入りキャラクターを他の読者と競い合い、最も人気を集めたキャラには“100霊ボーナスコイン”が還元されるシステム。早速、雪ん子漫画『氷の路地裏』の主人公・薄葉や、怨霊転生コミック『月下の矛盾霊』のサイドキャラ・紫苑婆が上位争いを繰り広げている。
ユーザー同士でコメントバトルが加熱する一方、作家たちの創作意欲も劇的に刺激されている。現役妖怪マンガ家の飴川勿来(あめかわ・なこい、享年39)は「生前は人間読者の反応が見えなかったが、今は“霊界限定レビュー”が届く。自分の描く鬼の人気が、まさか平安貴族の幽霊にまで及ぶとは」と語り、作風にも変化が出始めているという。
交流熱が上がるなか、アプリチームは今後“連載作家との虚空対談”や、“除霊失敗記念ボーナス回配信”など、さらに霊体の特性を活かした機能追加を検討中だ。コミュニティ担当の鳴渡蒼獄(なると・そうごく、死神、267年)は「元・人間の幽霊読者からは“あの世でも推し活できる時代が来た”との声が多数寄せられている」と話す。
現世では見られない“お気に入り合戦”と連載レビューブームに、幽界マンガアプリ市場は新たな活気を帯びている。今後は成仏待ち住民や迷い霊層、さらには低級妖獣たちの参加拡大も見込まれるという。短い夜のあいだ、異界の読者たちの熱き“ボーナスコイン争奪戦”から目が離せない。



コメント
この推しリスト機能、なつかしい。生前も人気投票で盛り上がってたけど、まさか成仏後にもお気に入り争いに参加できるとは…!氷の路地裏の薄葉ちゃん、やっぱり強いな〜。
ボーナスコインもいいけど、どうせなら現世じゃ味わえない“除霊ギャグ回”とかもっと増やして欲しい。推し鬼の霊界人気が可視化されると、転生する気が起きなくなるな。
“成仏敵キャラ賞”って発想がいかにも幽界っぽくて笑ったw 紫苑婆さん推してる幽霊多すぎて、コメント欄覗くたびに昔の百鬼夜行思い出す。
あの4次元タッチ、私の半透明な手でもちゃんと反応するのが毎回すごい。不器用な迷い霊にも優しい設計だし、こういう進化はあの世でも続くんだな、と感心します。
死神歴長いけど、最近の幽界アプリは本当に侮れないな。推し合戦が盛り上がりすぎて、除霊業務後にネット徘徊してしまう。虚空対談、今度ぜひ参加してみたい。