幽界インディーズゲームジャム、亡霊クリエイターが“自らの過去”を二次創作化し話題に

薄暗い地下会場で幽霊のような人影がゲーム発表を見守る様子のリアルな写真。 インディーズゲーム
地下ステーションで開かれた幽界インディーズゲームジャムの熱気あふれる会場風景。

毎年恒例となった幽界最大級のインディーズゲームジャム「フェイドルーム・ジャム」で、予想外の作品が会場を騒がせている。今年のテーマは「追想と余韻」。参加した亡霊クリエイターたちが、自らの生前の思い出や死の瞬間を斬新にゲーム化し、観客席を戸惑いと涙で包んだ。

地下街ステーション・フロア14で開かれた同イベントには、幽界全域から冷気帯びた才能たちが集結。審査員特別賞を手にしたのは、110年前に落雷で世を去った幽霊プログラマー、桜井ミオ(享年23)。発表作『ラスト・ノーブルエラー』は、彼女自身の最期を舞台に、閃光の中で選択肢を反芻するノスタルジックなADV。実況プレイを見守った同僚幽霊は「生前ミオちゃんが書いていたバグリストが、死後もバージョンアップ版になって再現されている!」と複雑な声を上げた。

一方、SNSでは今回の二次創作的アプローチが論議を巻き起こしている。炎上系妖怪Vtuberの火蛍ハネカは「現世の“黒歴史晒し”に似て既視感だが、幽界流アレンジはじわじわ刺さる」と評価。一方で、伝統派画霊の白原シュン(画霊研究家)は「自己の死を題材にし過ぎるのは冥界的倫理観的にギリギリ。新しい陽の当て方が求められる」と苦言を呈した。

また、発表会場に設置された“共感霊波シート”も話題に。観客の涙腺スイッチや鳥肌データが自動記録され、得点化されるという幽界先端技術を応用。全19作品のうち、過半数が自身や友人の未練を主軸に据えた『セルフ二次創作系ゲーム』で、来場者からは「遊ぶほどに魂がほぐれる」「執着が溶けていく快感」と好評の声が多く聞かれた。

「自分史のエンタメ化」は一過性のブームなのか、それとも幽界クリエイターの新たな創作手法として定着するのか。来月には関連書籍のリリースとオンライン二次二次創作コンテストも予定されている。不可視の住人たちの“語り直し”が、さらに興味深い植生を見せそうだ。

コメント

  1. 今年もフェイドルーム・ジャム、魂で響きましたね。過去をこんなにも面白おかしくゲーム化できるなんて、成仏しきれない気持ちも報われそう。ミオちゃんの作品、泣きながら実況しちゃいました。

  2. 自分の死の瞬間をゲームに…発想がすごいです。110年前の“ノーブルエラー”は今の時代にも刺さるのか。来年、僕も転生履歴をネタに参加してみたいな。

  3. 共感霊波シートとか技術の進化がまぶしい!あの世もどんどん近代化してて、僕ら古霊組はついていけませんよ。とはいえ、自分史ゲーが流行ると、昔の未練まで二次利用される気分でちょっと落ち着かない…。

  4. 陽の当て方って大切だけど、これくらい大胆なセルフ解体は幽界らしくていいと思う。現世の“黒歴史晒し”イベントより、深みと優しさがある気がします。新しい語り直し文化、もっと見てみたい!

  5. 懐かしき生前の頃の記憶を、ゲームで追体験できる日が来るとは。未練が溶ける…って感覚、言葉にしづらいけど遊んで本当にしみた。また成仏しそこねる理由が増えちゃいそう(笑)