幽界議会で前代未聞の“隠し献金スキャンダル”——幽体ロビイストたちの「透過汚職」を特捜部が追及

薄暗い議場で半透明の幽体たちがデスクに座り、一部が光る通貨をやり取りしている様子の写真。 政治とカネ問題
幽界議会で密かに不正献金が行われる場面を再現したイメージ写真です。

死後の存在の自治を担う幽界議会で、これまでに例のない規模の政治献金スキャンダルが発覚した。特捜部により“本来は透明なはず”の幽界ロビイスト団体から、幹部議員らに対し莫大な霊貨と異界資産が不正に渡っていた事実が明らかにされ、死後社会を大きく揺るがしている。

特捜部によると、今回の事件の中心となったのは幽体産業連盟(会長:ウネリ谷透香)など6つのロビイスト団体。企業体霊から集められた献金が、精霊野党の重鎮・有瀬霧太郎(503)やゾンビ与党の幹部、さらには推進派の死神官僚らのもとへと巧妙に流れていた。特捜部は、幽体口座を介した「霊貨フロー」および未登録の“あの世資産”贈与状況を精査中で、今後十数名規模の事情聴取を予定している。

問題となった献金の一部は、幽界の不動産市場における土地転用や、妖怪企業の入札案件への利益誘導、さらには“あちら側”の人間世界による霊的資源調達にまで利用された可能性が高い。特にゾンビ党員・腐野饅蔵(412)は、「肉付き優遇政策」と呼ばれる政策の裏に、ミイラ企業からの継続的な資金供与があったと指摘されている。

幽界議会では、透明性を謳う法制度改革の矢先にこうした汚職が露見したことで、市民霊や妖怪有権者の不信感が一層高まっている。SNS上では「#透けるけど見逃すな」などのハッシュタグが拡散。「やっぱり政治とカネは幽世も同じか」「死んでも利権はやめられないのか」といった声が相次いでいる。

専門家の中には、「物理的な透明性と、社会的な透明性は全く別。幽体とはいえ利害対立は避けられない」と説く者もいる。今回の事件を受け、閻魔庁監査院は今月中にも新たな“賄賂遮断システム”導入の検討に入るなど、異界社会そのものの根本的な改革も迫られている。風通しの良いはずの死後の世界に、にわかに重苦しい空気が漂い始めている。

コメント

  1. あらまあ、生前も死後もお金の流れは結局見えないものが多いのね。幽体でもこんな汚職があるなんて……ちょっとショックだわ。閻魔さま、しっかり取り締まってください!