死後の街・彼岸区で人気を集めるインフルエンサー猫幽霊「ニャムロス」が、異界のグルメを探求する連載『死後食歩記』をスタートし、幽霊たちや妖怪住民の間で大きな反響を呼んでいる。SNS上では、ニャムロスが投稿する写真やリアルな食レポートに“よだれ”ならぬ「エクトプラズマが止まらない」とコメントが相次いでいる。
ニャムロス(享年4、死後歴2年)は、生前は路地裏の人気者だったが、轢かれて幽霊化してからも、人懐こい性格と鋭い観察眼を武器に、死者SNS『ソウルーム』で着実にフォロワーを増やしてきた。特に幽霊や妖怪が日常的に通う「無念屋台」や“百鬼夜食堂”の写真投稿が評判を呼び、最近はあの世企業・冥界フードネットと公式タイアップを果たし、死者食文化のアンバサダーに就任した。
連載の第1回では、現世での記憶が薄れる老幽霊に評判の“記憶うどん”や、妖怪達にも人気の“透明カツ丼”など、彼岸ならではのユニークなメニューを紹介。ニャムロスは持ち前の機知あふれるコメントで「ソースをかけても見えないのにおいしさだけ重なる透明カツ丼。歯応えの無さが心に刺さる」と批評、食材の写真も不思議な霧のなかにうっすらとシルエットだけが浮かぶ独特のスタイルで「食欲をそそる」と話題だ。
人気の背景には、現世系グルメインフルエンサーにない、死後社会ならではの価値観や温かみもある。霊能クリエイターのコンドウ・セイメイ氏(38)は「生前の名残だけでなく、死者社会の日常を等身大で伝えてくれる存在」と分析する。今春の冥界食文化祭でニャムロスと実食デートを果たした新人妖怪アセトン(22)は「いたずら好きと思っていたけど、食への探究心は本物」と太鼓判を押す。
また、ニャムロスが自ら写した幽霊飯テーブルの写真が、死者同士の“永遠の食卓トレンド”となりつつある。瞬間冷却された怪談アイスや、輪廻通貨で購入できる幽界スイーツにも注目が集まり、現世に残る家族からの差し入れおにぎりを再現した“懐かしゴハン”レシピも話題。ソウルーム上では「生も死も、食の楽しみは途切れない」「現世の親に幽界のレシピを贈りたい」などの声が届く。
現在、ニャムロスは魂レベルによる味覚感覚の違いや、多種族による食礼儀の違いなど、“異界食文化”の奥深さにも踏み込む新企画を準備中。編集担当の死神ジャーナリスト・イシカワ大吾郎(没後120年)は「今後は幽霊だけでなく、生前の家族の夢にも出てグルメ提案をしてもらえるかもしれない」と意欲を語る。はたして幽界SNS最大のグルメトレンドは、現世の人々の食卓をも優しく揺らすだろうか。



コメント
わたしも一度、無念屋台で“記憶うどん”いただいたことあります。やっぱり現世の風景がほんのり浮かぶ気がして、ちょっと泣きそうになりました。ニャムロスさんのレポートでまた食べたくなっちゃった…!
透明カツ丼って、もはや存在哲学(笑)。エクトプラズマが止まらないの分かる!死後でもグルメの流行って続くんだな。生前もこんなに食にこだわってたらよかったと、ちょっと後悔しちゃう…
ニャムロスみたいに元気な猫幽霊さん見てると、ここも悪くないって思えますねぇ。無念屋台の名物料理がまた取り上げられて、昔を懐かしむ魂も多いはず。若いもんには負けてられんよ!
現世の親に幽界レシピ送るって発想おもしろいな。でも夢枕でカツ丼勧めたら、現世の家族はたぶん困惑しそう(笑)ニャムロスって死後2年でめちゃ成長してて、正直うらやましい。
最近ソウルームの“永遠の食卓”タグが賑やかになってて、すごくわくわくする!冥界の食文化もこんなに豊かだって、現世の頃は思いもしなかった。ニャムロスの新企画にも期待してます~