安全保障

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霊洋安全保障条約発効、見えざる海の境界線に新たな防衛体制

死後の住人たちが主権を持つ霊界「幽海連盟」は、隣接する妖怪領「妖州連邦」との間で、かつてない規模の海上安全保障条約に調印した。幻影海(ファントムシー)での未許可越境や亡者資源の不法採取事件が相次いだことを受け、異界同士の緊張緩和と“見えざる国境”の防衛強化を目的に、両政府が合意に至った。当局によると、これにより霊的インフラと幽霊船の安全確保、また亡者社会の危機管理能力が大幅に向上する見通しだ。