魂インフレ

新興市場

霊界グリーンエネルギー熱帯地帯にクラウド投資熱 中間層デジタルノマドが“生者マネー”呼び込む

死後の新興経済地帯として今もっとも注目されるのが、異界の温泉帯「サーマローアシス」だ。エネルギー資源として開発が遅れていたこの霊界の熱帯は、昨年から幽霊や妖精たちによるグリーンエネルギー投資の新天地として熱い脚光を浴びている。クラウドファンディングを活用したベンチャー企業の活躍と、地上のデジタルノマド幽霊たちの流入によって、現世からの外貨誘致や技術連携が進んでいる。
格差と貧困問題

地獄のジョブオークションで幽霊たちが夢を争奪 “ワーキングプア魂”救済なるか

死後の世界もまた、生者の世界さながらの格差と貧困に揺れている。近年、低賃金労働に従事する“ワーキングプア幽霊”の増加が深刻化。そうした現状を打開すべく、冥界都市タルタロス中央広場で初の「ジョブオークション」が開催され、多くの幽霊・妖怪たちが新たな職を求めて集結した。その熱気は、死後の冷気をも打ち消す勢いだった。