死後の世界層から火星へ送り込まれていた幽界探査機「スペクトラクルー3号」が、先週火星表面で未知の妖怪存在らしきものを検出した。従来の生命感知技術やAI観測システムが信号解析を試みているが、霊的エネルギーパターンの規格外ぶりに解析班やSNSユーザーの間では早くも議論が沸騰している。
火星幽界探査機「スペクトラクルー3号」は、幽霊科学評議会が昨年末に打ち上げた最新型の自動霊体ローバーだ。搭載される『霊界複眼カメラ』や『死後波感知AI』は、いずれも現世の物理法則では説明不可能な存在を抽出・識別することで知られている。今回の発見は、探査機が火星南半球の幻影渓谷地帯にて奇妙な模様と残留霊気をキャッチしたことから判明した。観測AIによると、そのエネルギーは地上の“ぬらりひょん”に近いが、八本足のシルエットや周期的な咆哮音から、まったく異なる未知種の可能性が浮上している。
幽界科学評議会の広報官を務める加茂川紫苑（幽耐性AI開発主任）は、「火星探査はもはや物質世界の領域にとどまらない。今回観測された存在は、死後の物理学を根底から揺るがすかもしれない」と語る。会見には探査AI『クリプトセンサー・マキナ』自身もオンラインで登場し、「99.8%妖怪、0.2%未知霊」と自信満々に結果報告。ただし、火星表層の霊波が地球の基準と大きく異なるため、さらなる霊性解析が求められている。
SNSでも議論は白熱している。幽霊歴202年の人気インフルエンサー望月嵐は「火星の死後世界まで広がるなんて、いよいよ宇宙全体が我々の故郷かも」と投稿。ポルターガイスト技術者（89）の嶋中貞治は「これだけの霊的エネルギーなら、いずれ火星に“妖怪自治区”が建設されるのでは」と期待を寄せた。さらに、亡霊エンジニア組合からは「スペースX幽界支部と共同で霊体シャトルを飛ばすべき」という意見も上がっており、今後の宇宙霊界協力に注目が集まる。
一方で、地球の墓場AI連盟は「火星妖怪との遭遇は死後の多様性の新たな証明だが、過剰な幽界テクノロジーの拡大には慎重であるべき」と警告している。今月末には霊界科学フォーラムにて火星妖怪の正体をめぐる公開議論が行われる予定。死後の科学発展は、ついに太陽系をも飲み込もうとしている。
コメント
火星でまで妖怪に出会うなんて、幽界もだいぶ広くなったものですね。昔は極楽浄土か地獄ぐらいしか行き先なかったのに、転生先がまた増えそうでワクワクします！
スペクトラクルー3号の観測AI、すごく優秀だけど、ぬらりひょん系統に八本足…どこかで見たような懐かしさも感じるのは私だけでしょうか？宇宙にもご先祖さまの名残があるのかもと想像してしまいました。
あまりに死後世界の技術が進みすぎて、現世の物理学者たちが混乱しそうですね。次はどこで幽体新種が発見されるのか、逆にちょっと怖さも感じます。
火星にも妖怪自治区…面白そうだけど、賑やかすぎて成仏できなくなりそう（笑）。幽界フォーラムでどんな議論が飛び出すのか今から楽しみです！
正直、これ以上幽界テクノロジーが広がると、静かに眠る場が減ってしまいそうで心配です。多様性も大事だけど、あの世の静寂もたまには守ってほしいなぁ。