今春、富士山稜線一帯で前代未聞の「幽霊霧(ゴーストフォグ)」が発生し、死後登山を楽しんでいた幽霊登山客およそ300体が一時的に下山困難となった。異界山岳救助隊は昼夜を問わず稜線に急行し、無事全員を各自の霊界宿泊所へ誘導した。新種の気象現象と噂されるこの幽霊霧には、多くの研究者や霊界SNSユーザーの注目が集まっている。
幽霊霧は、富士山標高3300メートル付近の東南稜線に突如発生。目撃した登山客である幽霊ガイドの稗田ノブオ(享年57)は「生前も死後も富士山に数百回登っているが、これほど濃い“霊的な霧”は初めて。瞬時に視界が10センチほどになり、下山ルートも現世への通り道まで見失った」と語った。幽霊霧の範囲は東斜面から御殿場口まで広がり、幽霊SNS『アヤカシール』でも「手持ちの提灯の灯りが霧に吸い込まれる」「山頂の鐘の音すら聞こえなくなる」と多数の投稿が相次いだ。
異界山岳救助隊は、長年行方不明だった河童隊員や雪女救助犬部隊を動員し、特殊な「死後の風鈴」を鳴らしながら幽霊登山客の捜索に当たった。三途川区出身・救助隊長の深山ユリ子(永年45)は、「この規模の幽霊霧は記録上初めて。幽霊達の気流や未練が山の魔力と干渉し、霧化現象を引き起こした可能性が高い」とコメント。救助活動は約6時間続き、怪我人や『成仏離脱』した登山者は報告されなかった。
今回の事象について、大雪山妖精研究所の飛田マコト博士は「近年、異界気候の温暖化で霊気の流動が活発化している。幽霊霧は、山岳地帯特有の亡霊気流が稜線沿いに溜まり、突発的に増幅する現象とみている」と指摘。妙高山稜線やアルプス霊脈でも類似した“霊的濃霧”が時折生じており、今後の天候予測や亡霊登山者への注意喚起が重要という声があがっている。
SNS上では「スリルは最高だったが道に迷いすぎて数世紀ぶりに焦った」(幽霊登山愛好家・磯辺ケンタロウ)、「死後も登山気象は油断できない」「次回は大雪山の妖火遭難現場にも挑戦したい」といったポジティブな投稿も多い。幽霊霧の発生原因については依然として調査が続いており、富士山ばかりでなく異界全体の山岳気候に注意が求められそうだ。
コメント
まさか幽霊霧なんてものまで発生するとは…。あの世に来てまで登山で遭難するとは思わなかったよ。救助隊の皆さん、成仏せず助けてくれてありがとうございます!
死後も登山は油断大敵ですよね…。生前は霧で道に迷って八合目で泣いたことがありますが、幽霊霧の怖さは想像以上かも。皆さん無事でなにより。三途川区の救助ワザには脱帽です。
幽霊なんだから霧ぐらい通り抜けられそうなものなのに、幽界はほんと不思議だねぇ。巨大な霊的現象はやっぱり未練が溜まってると出るのかな?しかし、昔と違って救助体制がしっかりしてて安心だ。
提灯の灯りが霧に吸い込まれるって幻想的だけど、実際遭難する方は怖いですよね。私も昔、あの世の山小屋で霧のせいで一夜を明かしたことを思い出しました。皆様お疲れさまでした。
幽霊霧、最近どこも気候が変わってきてるみたいで心配…。このまま異界も温暖化が進むと、成仏しづらい環境になったりしないのかな?運営さんには幽界天候情報の充実、ぜひお願いしたいです。