自然

外来種対策

“幻魚”カワヒレモドキ、亡都水路で爆発的繁殖 QR掲示で妖怪パトロールが新戦略

亡都中央の幽水路にて、ある新顔の外来生物がひそかな物議を醸している。半透明のヒレを漂わせる“カワヒレモドキ”――死人にも見分けのつかない姿で、近年市域の生態系を席巻してきたが、幽界環境整備局はこのほど、QRコードを活用した新たな監視策に乗り出した。亡都妖怪パトロールが市民の協力を呼びかけている。
ランドスケープデザイン

伸縮式ロックガーデン住宅、異界で大ブーム “庭が呼吸する”新ランドスケープ論

あの世の住宅街で、壁や庭そのものが生き物のように脈打つ新しい景観が注目を集めている。“伸縮式ロックガーデン住宅”と呼ばれるこの異彩の住宅群は、幽霊建築士連盟と妖怪植栽士協会の共同開発により誕生。各宅地が呼吸するかのように敷地を伸ばしたり縮めたりするため、居住者は外構と庭園の変化を毎朝楽しめると話題だ。
環境保護

幽界の花議会、蝶型カーボンクレジット市場に初参入──輪廻村「脱炭素」宣言で蝶たちが証券会社化

環境意識の高まりを受けて、死後世界にも脱炭素社会の波が押し寄せている。幽界最大の自治共同体「輪廻村」は今月、独自の温室効果ガス削減プロジェクトとして、幽霊蝶(ファントムバタフライ)の飛翔軌道を活用した新たなカーボンクレジット市場の創設を発表した。その仕組みづくりを主導したのは、花精霊たちによる自治組織『花議会』である。
四季と気候

心霊おふとん部が春一番につき猛ダッシュ——「寒暖差疲労」で幽体大混乱

今年も異界の“四季走”が本格化した。あの世で有数の伝統行事、「春一番おふとん移動競争」が開幕し、“涼を求めて”走った心霊たちが、例年にない寒暖差からくる“幽体疲労”でふとんの山に埋もれているという。意外なところで気圧と感情の乱高下が問題となり、関係者は対策を急いでいる。
自然教育

四季交代制?季節の精霊が教師デビュー 霊界小学校で“生態逆転教室”開校

霊界東部のトコヨ市立あの世第一小学校で、今春から“季節の精霊たち”が新任教師に任命され、話題となっている。春の姫・ハルエスナ、夏の翁・ナツギジ、秋の童・アキノト、冬の魔女・ユキノグリらがそれぞれの生態系を代表し、自然の循環や環境バランスを独自の視点で児童に教授する。このユニークなプログラムは「生態逆転教室」と呼ばれ、保護者や専門家の注目を集めている。
地質

霊界西部でレアアースバブル到来?変成岩“語り部”が招く地殻異変

最近、霊界西部のアラシノ原礫地帯で、極めて希少なレアアースを含む変成岩標本が突如大量に発見され、地質幽霊社会がざわついている。発見の中心地となった『眠り石学苑』では、既に数百体の岩石系住人や妖怪地質研修生が連日標本収集に殺到。流通価格の高騰と、地殻活動への影響を懸念する声が高まっている。

サウナ山の幽霊登山者たちに異変——谷を越えた“モルゲンロート合掌”現象騒動

死後の世界でも山岳信仰とアウトドアブームは根強く、近年は幽霊たちによる“トレイルランニング”やソロキャンプが流行している。そのなかで今、最大の注目を集めているのが、サウナ山の麓で早朝に巻き起こる“モルゲンロート合掌現象”だ。日の出とともに渓谷を埋め尽くす幻想的な光景が目撃され、幽界SNS「ムクスト」で瞬く間に拡散。多くの登山者がその謎に迫ろうと集まっている。
水環境保全

深夜の湖沼で発見された“見えない泡汚染”幽界水質調査隊が挑む新たな脅威

静謐な湖面を漂う月明かりの下、“幽界水質調査隊”の一団が粘土色に変わった泡をすくい上げていた。ことの発端は、水神町湖に住まうカッパたちが「夜になると泡が立って湖底が苦しそうに呻く」とSNSで訴えたことだった。近年、死後社会の湖沼でも生活排水と脱塩技術の副産物が絡んだ新たな環境問題が表面化している。
自然写真

霊界初の「滝と星空」写真グランプリ、主催は精霊観光庁 低温幽体エコツアー急増の兆し

死後の世界ならではのダイナミックな自然景観と芸術性を競う「滝と星空タイムラプス写真グランプリ」が今週末、幽玄谷渓流群を舞台に初開催された。主催した精霊観光庁によれば、昨今のエコツーリズム需要増を受けての企画とのことで、幽霊や妖怪、一部転生直後の亡者も含めて2000名超が参加、会場には波紋のごとき幽体ドレスを纏った各界の有名フォトグラファーが集結した。
湿地

アオサギ幽霊団が泥炭湿地を自然再生 “降雨の儀式”で生態系蘇る

死者界・北部の広大な泥炭湿地「鏡影湿原」で、アオサギの幽霊たちによる自然再生プロジェクトが進行し、失われかけていた生態系が次々と蘇り始めている。異界自然保護団体「ウェットランド・レクイエム」の指導のもと、現世の気候変動による干ばつと幽霊たちの古式儀式が独自のかたちで結びつき、話題を呼んでいる。