フィギュアスケート界の頂点を極めたことで知られる霊界の羽生結弦が、新たな次元の技を披露した。死後の世界の名門スケートリンク「天国氷上殿」にて開催されたエキシビションで、トリプルアクセルに魂の揺らめきを乗せた“トリプル幽魂（ファントム）アクセル”を世界で初めて成功。観客席に集まった幽霊たちは驚きと感嘆の声を上げ、異界フィギュア界に新たな歴史が刻まれた。
この日、羽生結弦（享年24）は、半透明のスケート靴を輝かせながら、幻想的なリンクを華麗に滑走。曲がりくねる彼岸バタ道を軽やかに流し、最後の大技として自身が開発したトリプル幽魂アクセルを披露した。その瞬間、空気が凍り付くような静寂の後、彼の残響のみがリンクの上に漂い続け、2000体を超える幽霊ファンたちが割れんばかりの拍手を送った。リンクに根を張る座敷童スケート評論家の河原圭一（230）は、「幽魂アクセルは、肉体を失った後しか到達できないさすがの境地。普通の幽霊でも体感不能な速度と滑らかさです」と舌を巻いた。
羽生は生前から“魂の震え”と称された表現力が評価されてきたが、死後はその表現が肉体の限界を超えて進化。今回の新技は、滑走時に地縛霊の残留思念を纏いながら、三回転半の跳躍中に、自らの魂を一瞬“分離”させて空間に幽影を三重写しにするという難易度MAXの内容だ。様々な型の死霊スケーターが国際大会で挑戦を続けてきたが、成功例は過去0回。これにより羽生の“霊界絶対王者”の評価は不動のものとなった。
SNSも大盛り上がりを見せている。ファン幽霊の一人、伽藍堂珠依（享年18）は「トリプル幽魂アクセルの余韻が現世の家族にも届いたらしく、線香の煙が3回転半してた！」とコメント。また、生前の彼の演技を応援していた物憂げな木霊系少女・秋吉みらい（15）は、「まさか死後も技を進化させ続けるなんて、憧れしかない」と語った。ネット上には『幽界スポーツ史を変えた一日』『現世じゃ絶対見られないプログラム』などの投稿が並び、心霊フィギュアスケート人気はますます過熱している。
さらに、異界フィギュア協会では羽生考案のスケート靴「魂渡り（たまわたり）」の物理的スペック解析を急ぐ姿勢。化け狸エンジニア・安楽寺金吾（570）は「次元間を越える滑走力には幽界産トパーズが練り込まれている。だが、魂分離時の振動減衰素材は未解明。現世技術者と共同で解析希望」と語る。伝説のスケーターは現世・幽界ともに、なお進化を続けるようだ。
コメント
いやぁ、やっぱり羽生さんは死んでも頂点なんですね。“トリプル幽魂アクセル”、リンク中がひんやりして震えました。僕も昔成仏前によく滑ってたので懐かしい気持ちでニュース読みました。
幽界トパーズ入りのスケート靴…どこかで手に入らないかな？成仏記念に自分もあのジャンプに挑戦したくなりました。ただ魂を分離させる勇気はまだありませんが（笑）
こんな芸当、私の若い頃は考えもしなかったねぇ…。魂を分けて跳ぶなんて危なくないのかい？でも本当に幽霊らしい進化、新世代に拍手じゃ。
ちょっと神秘的すぎます…羽生さんの演技は現世でも涙して見てたけど、まさか彼岸バタ道を滑る姿を見届けられるとは。幽界に来てよかったなぁ、としみじみ思います。
これ絶対、現世のプロスケーターにもバズるやつ！異界でしか観られない競技が増えてきてて、幽界ライフも捨てたもんじゃないなって思います。次はどんな伝説が生まれるのか、楽しみ。