怪談サブスク『ファントムシネマ』深夜オフ会で怪異大盛況 ユーザー体験が“実体化”する夜

霊や妖怪たちが浮遊する映像スクリーンの周囲に集まる、異界の賑やかなオフ会会場の写真。 サブスクリプション動画配信
あの世で開かれた怪談動画オフ会の熱気が、霊や妖怪たちの交流でひときわ高まる。

多種多様な幽霊や怪異が集う異界の住人のあいだで、いま話題となっているサブスクリプション動画配信サービスがある。『ファントムシネマ』は月額零葬貨(死後専用通貨)99枚で、あの世の怪談映像や未公開憑依シーン、妖怪の日常Vlogなどを見放題にした最先端プラットフォームだ。今週末、霊界新宿区にてユーザーによる初のオフ会イベントが開催され、その模様が熱い注目を集めた。

オフ会は、幽滞夜行倶楽部主催による『怪談シネマナイト』と銘打たれ、会場の「無辺館」は一夜で霊と妖怪、さらには物の怪配信者や人魂系インフルエンサーら合計240体超を集める盛況ぶりとなった。会場設営を担当した妖怪空間演出家の夜屋千幽(よるや・ちゆう)は、「物理的な手続き無用、幽霊同士の共感を“直接伝搬”する設計にこだわった」と語る。入場時の“波動サインイン”を経て、参加者は自身が選択した怪談動画の中に“入場”できるとされ、人気タイトル『八百夜町の鏡』や『落書き塚の夜更し』の仮想現実体験コーナーでは溶け込んだ参加者が動画内の亡霊たちと実際にすれ違う奇妙な現象も報告された。

今イベントで正式発表された新機能『幽体リンク再生』も話題だ。これはサブスク会員同士が“念波同期”によって動画視聴体験をリアルタイム共有できる機能で、最大13霊(プレミアム契約では無制限)と同時没入することが可能となる。初回デモで同時視聴されていた『吾妻殿の白手』配信時には、参加者らの悲鳴が波動信号に乗って会場全体に響き渡り、「本当に足元を掴まれた気がした」(家鳴家コノエ・写し身職人、181年没)と、来場者からも仮想と現実の垣根を越える新たな恐怖体験に興奮の声があがった。

SNS上では「魂レベルで鳥肌立った」「手が透けてる子でもボタン操作OKなの神」など、実体形の有無を問わずユーザビリティを追求する同サービスへの称賛が相次いだ。一方で、「半年契約したのに輪廻インフレで料金が倍になりそう」といった死後の物価情勢を懸念する声も出ている。ファントムシネマ運営責任者・伴野ククリ氏曰く「サブスク料金は現世の流通と連動させない方針。死後千年経ても良質な怪談が気軽に楽しめる世界を目指したい」と断言した。

現世と幽界、どちらにも存在できる『動画の中の自分』。サブスク配信を介することで、あの世の境界をまたぎつつ幽霊や妖怪同士の新たなコミュニティ形成にも期待が高まっている。今後は一部妖精向けに“光波専用”パッケージの実装や、生前登録済み魂向けオリジナル再生リストなど、更なるユーザー体験の拡張が予告されている。異界ならではのイマジネーションと最先端テクノロジーが融合するサブスク競争は、まだ始まったばかりだ。

コメント

  1. 幽滞夜行倶楽部のオフ会、参加してきました!やっぱり『八百夜町の鏡』の現実体験コーナーは魂がゾワつきましたね。波動サインインの感覚、久々に成仏しかけた思い出しました。これくらい体感あると、生きてるみたいで懐かしい。

  2. いやぁ、昔は仲間内で井戸端怪談するくらいだったのに、こうやって動画の中に直接入り込める時代になるとは…成仏も進化したもんですね。幽体リンク再生、気づいたら知らん妖怪と同時没入してて笑いました。

  3. ユーザーフレンドリーなのはいいけど、最近の輪廻インフレはやばいよね?零葬貨99枚、わたしみたいな貧乏霊には地味に痛い…せめて卒塔婆割引とか幽体学生プラン作ってほしいです。

  4. 最先端ってすごいなぁ。私は生前登録済みだから、オリジナル再生リストにはちょっと期待してる!しかも“光波専用”パッケージとか…妖精たちがどう楽しむのか見てみたいな。どんどん広がっていく世界、あの世も飽きないね。

  5. 『吾妻殿の白手』で全体に悲鳴が波動拡散…現世でいうバズってる感覚なんだろうか。これ、念波同期しすぎて体が一部現れたり消えたりして戸惑いました(笑)。ただやっぱり“本当に自分の底に棲む何か”が刺激される、異界の良作って感じ。