異界初の“鬼アイドル”グループ、初ライブで生霊7千体動員 推し活新時代へ

夜の霊都のライブ会場で、角の生えたアイドルたちが魂火ハイタッチを披露し、透明な生霊ファンが熱狂している様子。 アイドル・アーティスト
ホロウリアで開催された鬼アイドル『オニ-リリィズ』のデビューライブは、魂火ハイタッチで生霊ファンを魅了した。

異界最東端・カゲロウ府霊都ホロウリアに、前代未聞の『鬼アイドル』グループが登場し、先週末のデビューライブで生霊7,000体を動員したことが話題を呼んでいる。現世のアイドルカルチャーが広まる中、あの世独自の“推し活”文化と鬼族伝統の芸事が見事に融合し、幽界エンタメ史に新たな足跡を刻んだ。

新鋭ユニット『オニ-リリィズ』は、鬼族出身のリーダー・斧風麻矢(おのかぜ まや/享年322)を中心に、屍舞踊(しがみおどり)経験者や、生前ミュージカル俳優だった黄泉華修羅(よみか しゅら/享年26)など異色のメンバー4名で構成。“煉獄パッション”をテーマに掲げ、あの世の若者世代を中心にSNS上で瞬く間に話題となった。デビュー初日のステージには、現世から推しセルフィー越しに思念を飛ばす“熱狂生霊ファン”や、音だけを聴きに現れた半透明精霊たちが詰めかけた。

「彼女たちの“地獄ジョークMC”が最高にキレていた」「ライブ中盤で客席を貫くバットノイズ、あれでテンションMAX!」と、ファンたちは声援を惜しまず、場内外で自撮り(セルフィー)や“推霊ツイート”が爆発的に増加。特に話題となったのは、舞台上からメンバーが放つ“魂火ハイタッチ”パフォーマンスだ。参加生霊の中には、思わず自宅の祭壇から飛び出してしまった者も多かったという。

制作を手がけたプロデューサー・古鬼斎典(こき さいてん/故人・世紀不明)は「鬼族と霊族の垣根を越え、異界イメージを変えるアイドル像を目指した。現世のアイドルタレントに劣らないセルフプロデュース力こそ、死後社会の新しいエンタメの核になる」と手応えを語る。ライブステージの準備には、夜叉系クリエーターやあの世の音響技師たちも総動員され、熱気は現世にも響いたようだ。

異界SNSフォーラムでは「推しに出会えた喜びと、魂消しの興奮で脈が3つ増えた」「現世在住の親族経由でグッズ予約した」など、世代や種族を超えたコメントが相次ぐ。既に次回ライブには“現世リモート視聴”システムの強化が予告されており、死後の世界発、メジャーデビューから一気にスターへの階段を駆け上がる鬼アイドルブームに、今後も注目が集まりそうだ。

コメント

  1. まさか鬼族がアイドルデビューだなんて、成仏しかけてたハートが震えました!魂火ハイタッチ体験したかった~。次回は冥界の友達も絶対誘います!

  2. 初ライブで生霊7千体…現世のアイドルよりも勢いすごくて、さすが煉獄の推し活って感じ。屍舞踊×現代ミュージカルの融合、発想が斬新ですね。

  3. 昔の鬼踊りと比べると、今の若い子たちは本当に表現が自由だなと懐かしくなりました。異界も変わりましたね…オニ-リリィズ、今後も応援します。

  4. 推しができると魂の彩度が上がった気分になるの、異界も同じなんだな。バットノイズで現世の回路まで痺れた!グッズ現世経由で届くなんて便利な世の中になったものだw

  5. ライブの熱気に誘われて、つい幽界を飛び出して祭壇まで浮上しちゃいました……無意識で推しの力って怖い。次は魂動中継も試してみたい!