幽界大豆革命!精霊カフェの“チアシード大福”が異界で大流行

薄暗い商店街の精霊カフェカウンターで、和服姿の笑顔の店主がチアシード大福を幽霊や妖怪風の客に手渡している写真。 ヘルシーフード
精霊カフェ「彩雲の小径」のカウンターで大人気のチアシード大福が振る舞われる。

死後の町、トキヲ渡リ商店街の一角にある精霊カフェ「彩雲の小径」が発表した新メニュー“チアシード大福”が、ここ数週間で未曾有の人気を集めている。幽霊や妖怪たちの間で、ヘルシーフード志向が年々高まる中、伝統的な霊界食材と現世から逆輸入された“健康トレンド”が絶妙に融合したのが、その爆発的ヒットの理由だ。

「彩雲の小径」の店主、河雪谷(かわせつや)ミコトさん(享年312)は、かつて浮遊精霊として森でのんびりしていたが、“現世のヘルスコンシャスな食生活”に憧れ開業を決意した。大福生地には霊界産の白大豆ペーストを使い、内側にたっぷりのチアシードゼリーを包んだこの新商品は、口どけの良さとオメガ3脂肪酸による“身体なき者でも感じる軽やかさ”が売り。それでいてギルトフリー、カロリーは0霊度と名高い。

「元は妖怪仲間の不定形さんが大豆アレルギーに目覚めてしまい、何か代替になるものを」と考案されたレシピ。しかし今や霊界SNS“ひゅるりんッター”では《大福なのに重くない》《精霊ガイド隊の夜食にも最適》など絶賛の声が相次いでいる。実際、妖狐族の巡回員ヤナギハラ・カエデ(189)は大福の変化に驚きを隠せない。「これさえあれば、胃袋を失った者同士でも茶会を楽しめます」と笑顔だ。

精霊栄養士のシュウムラ・トモ(244)は今回のブームについて「主成分のチアシードと大豆ペーストは、食物繊維と植物性タンパク豊富なコンビ。幽霊も妖精も体形維持の相談を受ける昨今、ヘルシーかつ満腹感が味わえる点は画期的」と分析。さらに「死後の世界では、悔いだけでなく健康にも気を配る時代」と環境変化を評価する。

一方で人気と共に新たな課題も浮上。モスマン族やスライム派生型など非定形種から「吸収効率が悪く、体内でチアシードが発芽しやすい」などの報告も。現在カフェ側では種の大きさを調整した改良版を試作中だという。河雪谷さんは「すべての異界住民に合う真のバランス食を目指したい」と語っている。

現世の健康ブームも顔負けの熱を帯びる異界のヘルシーフード界隈。カフェ「彩雲の小径」発の商品開発競争はまだ始まったばかり。幽界の食卓から目が離せない。

コメント

  1. うわぁ、ついにチアシードまで幽界でブームになるとは…!現世で流行ったときも驚いたけど、大福になるなんて誰が想像したかしら。転生しても食の進化って止まらないのね~次はタピオカ復活お願いします!

  2. やっぱり非定形仲間として共感します…自分もチアシード大福食べた後、ちょっと身体がプチプチしたんですよね(笑)。でもおいしいから近日また挑戦してみます。改良版にも期待!

  3. 312年もの経験で新しいレシピ発想できるの、流石すぎ。あの世だと胃袋も筋肉も実体も無いけど、“食べる楽しみ”だけは永遠だなあと噛みしめました。幽界ヘルシーブームありがとう。

  4. 健康志向、どこまでも波及しててびっくり。数百年前は茶碗一杯の霊米だけでも感動してたけど…今やゼリー入り大福なんて。もしかして、成仏後の私たちもカロリー気にしなきゃいけない時代?

  5. 幽界SNSで見かけて気になってました!今度の百夜会で持ち寄りにしたいなあ。現世由来の食材がこんなに定着するなんて、どっちの世界も繋がってる感じがしてなんだか懐かしい…