浮遊党が霊界クラウドファンディング開始 政界初の“幽資”プロジェクトに注目集まる

幽霊や精霊、妖怪などが集まる会議室内で、光る端末を操作している様子のリアルな写真風画像です。 政党クラウドファンディング
異界の住民たちが霊界クラウドファンディングに参加する様子が捉えられました。

死後の政治風景がまたもや新たな進化を見せている。浮遊党(フユウトウ)は、近年活発になりつつある異界インターネットを活用し、“幽資”と呼ばれるクラウドファンディング型の資金調達プロジェクトを正式に開始した。霊界初となるこの取組みは、亡者・妖怪・精霊といった多様な住民が直接政策提案へ参加できる仕組みを導入し、死後の政治参加を一気に加速させるとして早くも話題になっている。

浮遊党の党首である夢枕シジマ(幽霊・享年37)は、記者会見で「現世からの供物頼みではなく、我々自身の意志と霊資(スピリット・コイン)で政策をカタチにしていく時代」と力強く宣言。従来、政党の財源は主に遺族の供物税や歴史的名家からの寄付で賄われていたが、幽霊社会の多様化とネット技術の浸透を背景に、よりオープンな資金調達の必要性が高まっていた。今回のプロジェクトには、初日だけで2万体超のアカウントが仮登録したという。

プロジェクトの目玉は“公会堂ホログラム設置”や“半透明道路網の拡充”、“憑依権利の平等化”など、死後社会ならではのユニークな政策案だ。資金提供者はインターネット上の『幽クラウド』内でお気に入りの政策へスピリットコインの投票(略称:スピコ投)を行い、次期選挙のマニフェストに直接反映させることができる。提供額に応じて、党首と交信できる『念写トーク招待状』が進呈されるなど、参加型プロジェクトらしい特典も用意された。

市民霊の間では早くも反響が広がる。草葉原交差点近くの精霊コミュニティに所属するシャボン・ナカタ(精霊・107年)は、「投票だけじゃなくて、供物以外の形で政治に関われるのは面白いし、日陰をもっと増やしてほしいといった要望も伝えやすい」と思いを語る。一方、古参妖怪からは「資金力のある守護霊ばかりが政策を主導する懸念も」との慎重論も少なくない。

未曾有のブームに対し、“霊務省サイバー課”は「法的整備や資金の透明性確保が急務」と表明。当面は試験運用とし、公正な監査役として死神弁護士団体によるモニタリング体制も整えられる予定だ。SNSでは『#幽資で世界を変えよう』が一時トレンド入りし、他党でも模倣の動きがちらほら。死後の民主主義に新風をもたらすクラウドファンディング政党の行方に、今後も熱い注目が集まる。

コメント

  1. えっ、ついに政治も幽資の時代…?供物頼みだった頃が懐かしいけど、自分の意志で政策に関われるのは、転生前にはなかった新鮮さですね。ホログラム公会堂、私も一度見てみたい!

  2. こんなに多くの亡者が一斉にクラウド登録なんて、死後もテクノロジーの進化が止まらないな。守護霊たちの資金独占が心配だけど、半透明道路が整えば通勤も楽になるかな…

  3. 生前から政治って遠い存在だったけど、成仏後も自分の声を届けられるのは嬉しい。日陰政策に一票投じます!幽クラウド、ちゃんと念写トークが届くかだけ心配だけど(笑)

  4. 幽資とかスピコ投とか、最近の若い霊体は本当についていけん…。供物税の時代は良かった、何でも供物一発で解決だったのになぁ。でも憑依権利の平等化には期待してるぞ。

  5. 幽クラウドかあ、夢枕党首の念写トークちょっと羨ましい…!でも、幽霊だけじゃなくて妖怪や精霊にもちゃんと公平な政治になったらいいな。死神弁護士のモニタリングも頼もしい。