霊界初の「株式ゴースト取引」上場、ミズナギ株式会社に群がる投資家たちの熱狂

霊的な存在たちが取引に熱狂しているゴースト取引所のフロアの写真。 スタートアップ投資
死後の世界で初めて上場を果たしたミズナギ株式会社の株式に、幽霊投資家たちが熱気を見せている。

異界の資本市場に激震が走った。長らく“現世”でしか行われなかった株式市場がついに死後の世界にも解禁され、創業間もないミズナギ株式会社が「ゴースト取引所」への歴史的上場を果たしたのだ。幽霊、妖怪、死者の起業家や投資家を巻き込み、“あの世資本主義”は新たなステージを迎えている。

ミズナギ株式会社は、冥界銀行元トレーダーの山墨幽児(やますみ・ゆうじ、享年45)が仲間の鬼火精霊オサイ援志郎(おさい・えんしろう、享年301)らとともに創業したフィンテック系スタートアップ。彼らが開発した『浮遊資産クラウド』は、物理的な形のない魂の資産や死後の権利をデジタル化し、迅速・安全に相続・譲渡できる画期的なプラットフォームだ。上場初日、ゴースト取引所の開場を告げる打鐘とともにミズナギ株は瞬く間に値を上げ、幽霊投資家の間で“バンシー・ラリー”と呼ばれる異常な買い熱が巻き起こった。

今回の上場は、異界金融庁が新たに認可した『半透明証券法』の導入を受けて実現。これにより、実体を持たない存在でも株式取引が可能となり、以前から開業が叫ばれていた「霊界スタートアップ投資」の本格化が期待されている。ゴースト取引所の担当者である骸骨証券執行役員の骨川決算(ほねかわ・けっさん、享年78)は、「死者の資産流動性を高めると同時に、現世との接点をもつ新産業の誕生を後押ししたい」と語る。

投資家層にも変化が現れている。かつては古典的な因縁でしか資産を動かさなかった地縛霊のマダラ辻(つじ・まだら、享年不詳)は「これまでの“呪縛投資”は非効率。今後はポルターガイスト型ファンドで流動性を追求する時代」と強気にコメント。他方、静謐な死者コミュニティからは「株価の急変動が亡霊界の安定を乱す」と懸念する声も出ており、SNS『死後SNS クラゲ』上では#魂バブルの是非を巡る議論が熱を帯びている。

創業メンバーの山墨幽児は、「死後の世界での価値創造は始まったばかり。現世で夢を果たせなかった者も、ここで起業家精神に火をつけてほしい」と語る。ゴースト取引所の先物取引部門では、早くも“黄泉返り関連株”や“成仏クラウドETF”といったユニークな新商品も話題だ。死者と生者の資本主義がどこまで融合するのか、今後の展開に注目が集まる。

コメント

  1. ゴースト取引所の上場、正直びっくりしました。ついこの前まであの世の貯金といえば霊貨が主流だったのに…時代の流れを感じますね。私も浮遊資産クラウド使ってみようかな。

  2. 魂バブルって…生きてる頃にバブル崩壊を経験した者からすると、ちょっと怖いです。死後くらいは安定した生活を送りたかったけど、今は先物取引も活発になってて、なかなか落ち着きませんな。

  3. 魂のデジタル化って、未練を持つ者にとってはすごく便利なのかも。現世で叶わなかった夢を、この霊界スタートアップの流れで叶える人が増えたら嬉しいわ。幽児さんたち、応援してます♪

  4. 古式ゆかしき呪縛投資も、そろそろ役目を終えるんですかねえ。時代はポルターガイスト型ファンドとは…自分も切り替えなきゃ取り残されそう。さすがに半透明証券法は冗談かと思ったのに!

  5. こうやって経済も現世とそっくりになってくのを見ると、懐かしい気もするし、なんだかあの世独自の静けさが遠のいていくような…少し寂しい気もします。#魂バブル の行く末、静かに見守ります。