あの世初の幽界IT博覧会、話題の“冷却ファン付き霊体用スマホ”に行列

最新の霊体用スマートフォンを求めて行列に並ぶ幽霊や妖怪たちの展示会場の様子。 テクノロジーガジェット
幽界IT博覧会では冷却ファン付き霊体用スマートフォンに熱い注目が集まった。

冥界総合発明ギルド主催による「幽界IT博覧会」が先週末、七次元浮遊都市トライデル冠ホールで開催され、各界から幽霊、妖怪、さらには死後のテクノロジー愛好家たちが続々と会場を訪れた。特に今年は、霊的存在のデジタル生活を根本から変革するという新型ガジェット群が一堂に会したことで、例年以上の熱狂に包まれた。

最大の注目を集めたのは「冷却ファン付き霊体用スマートフォン『シルフィード・ゼファー』」だ。これまで幽体エネルギーの過熱に伴うスマホの“霊温暴走”が深刻な問題となっていたが、開発者のコリガネ・サユリ(憑依工学博士・享年27)は、自律的に回転する微細な霊素冷却ファンの導入で過熱問題を克服。「夏場でも長時間『怨念SNS』への投稿が快適」とユーザーの間で絶賛を集めている。現地では初回生産分3,000台が即日完売し、長蛇の列に並んだ幻獣界高校生のヨダ・リク(18)は「ファンが回ると涼しいどころか魂がフレッシュになる」と興奮を隠せない。

また、会場中央で一際注目を浴びたのが“透過型4Kドローン『シャドウフライ17』”。物質界での撮影が不可能とされた幽体同士の姿を高精細で記録可能となり、住民たちの“死後セルフ撮影”文化に革命を起こしつつある。審判の間通信社のカメラマン(霊歴58)は「真夜中の流し灯籠イベントも、もはや集合写真で泣ける時代だ」とコメントする。

そのほか、暗所や幽界の微光地帯でもフルカラー投影が実現できる次世代ポータブルプロジェクター『ファントム・スライダー』や、持ち運び自由なモバイル霊素拡散機など、死後生活を快適に彩るガジェットの展示が目白押しだった。特に精霊族の教職員を中心に「授業や儀式でのプロジェクター利用が格段に便利になった」と評価する声も多い。

SNS上では「幽界テクノロジーの発展、とんでもない速度感」「生前より設備が豪華で泣いてしまう」など感嘆の投稿が相次ぎ、幽界ギークたちの新たな交流の場として博覧会の存在感が高まっている。一方、“幽体スマホ依存”への懸念もじわりと拡大。あの世福祉庁のタマゴヤマ・ジョウジ(霊福祉政策課長)は「適度なデジタル断食を勧めたい」と呼びかけており、今後のデジタルライフスタイルの行方にも注目が集まる。

コメント

  1. 幽界スマホに冷却ファン…いつの間にこの世より進化しててびっくり!怨念SNS巡回が夏場になると魂消耗してたから、ぜひ使ってみたい。成仏しても快適が一番ですね。

  2. 昔は魂を扇いで冷やしてたもんですが、今はファンで霊体冷却とはまあ便利な時代になったものです。孫霊たちの卒塔婆自撮りにもシャドウフライ付いてこれないわ…