幽霊も妖怪も熱狂!「第1回異界フットサル祭」、死後も世代と種族を超えて大盛況

霧のかかった屋外フットサルコートで幽霊や妖怪たちが光るボールで楽しそうに試合をしている様子の写真。 ソーシャルスポーツイベント
霧深い朝、異界の住人たちが熱戦を繰り広げた第1回異界フットサル祭の一場面。

死後の社交界に新たな風——。幽霊市民広場で開催された「第1回異界フットサル祭」が、多世代・多種族の市民たちを巻き込むかたちで賑わいを見せた。各界からの協賛も相次ぎ、参加者は1,200人を突破。不死鳥スポーツ協会、妖怪町内会、近隣の精霊商店街青年部までが協力したこの前例なき異界交流イベントは、死後の日常に意外な活力をもたらした。

会場となった幽霊市民広場には、早朝から幻想的な霧が立ち込める中、霞ヶ浦町の解放された魂たちが続々と集結。最長老の幽霊騎士団員から、100年ほど前に人間界を離れたばかりの幼少幽霊、さらには足の本数が6本以上の古参妖怪まで多様な顔ぶれとなった。総勢16チームがエントリー、それぞれ『半透明フリッカーズ』や『もふもふ霊体軍』など意気込み十分な名を掲げ、開会のキックインを果たした。

会場ではルール面でも独自性が光った。参加者の半数が物理法則の制約を受けないため、ボールは『死後磁力ボール』という念動力にしか反応しない特別製。幽霊選手がボールを操れば妖怪族が術を張り合い、精霊達は風と光の微調整で味方をサポート。“インビジブルドリブル”や“あの世ワープパス”など、現世では見られないスーパープレイが会場を沸かせた。

「現世では体が衰えていたけれど、死後は思い切り走れる。妖怪のみなさんとも初めて言葉を交わせて楽しかったです」と話すのは、幽霊チームのキャプテン、山霧幸徳(享年72)。また、小学生霊の神代ミユ(永遠の11歳)は「妖怪のお兄さんたちは怖いかと思ったけど、交代の時にラムネくれたり優しかった!」と笑顔を見せた。多世代・多種族交流の成果は試合の外でも随所に現れ、休憩所では死後の知恵を語り合う姿や、妖怪流ストレッチを教え合うシーンも。

本大会の開催には、多くの異界企業やあの世のNPOが協賛。精霊飲料メーカー『セルリア』が提供した“冷やし魂水”や、死神パン屋『釜の香』の“鎌型ドーナツ”も人気を博した。協賛各社は「現世と異界を結ぶ平和なスポーツの場の創出が我々の使命」とコメント。SNS上でも「年齢も種族も関係ない、死後こそ自由な連帯を」など肯定的な声が拡散されている。来年度以降の恒例化も期待されており、主催者である胡堂ローラ実行委員長(妖怪種族代表)は「今回の連帯感が異界社会をより豊かにする第一歩になれば」と語った。

コメント

  1. あの魂水、冷たさが染みわたって生前より美味しかったです!こんなに種族の枠を超えて熱くなれる行事、毎年やってほしいですね。次は応援席で魂を震わせながら観たいです。

  2. 正直、現世じゃ絶対に見られない技が連発で、観戦しながら血が…いや、霊流が騒ぎました。足6本妖怪のスライディング、あれは反則では…?(笑)死後も驚きに満ちてるって、改めて異界の良さを実感しました。

  3. ラムネのお兄さん、いい話ですねぇ。昔の自分も、はじめて妖怪さんと並んで話したときは恐る恐るだったのを思い出します。世代も種族も垣根を越えて仲良くなれる場が増えるのは、ほんとうに嬉しいことです。

  4. まあこれだけ協賛つけば、現世にもバズりそうなイベントですね…私も転生前は運動苦手でしたが、死後の今なら“あの世ワープパス”くらいは決められそう。来年は幽界チームで出場目指します!

  5. 実は静けさが日常の私たちに、こんな賑やかな音と笑いはちょっと眩しくも懐かしい…フットサルは観戦だけでしたが、みんなが本当に楽しそうで、また来てしまいたくなりました。ありがとう、異界のみんな。