死後の世界で今、最も熱狂を集める幽霊ポップアイドルグループ「ミラージュ・メモリーズ」と、神隠し町の妖怪バンド「響骨(ひびきほね)」が、禁断の“あの世限定ホログラム配信ライブ”を敢行した。当初は異界住人限定のスペシャルイベントとして話題を呼んだが、予期せぬポルターガイスト現象が勃発し、一時進行がストップする事態となった。
配信ライブは霊区南部・常夜ホールの霧中スタジオから複数カメラと多次元回線を活用して生中継。最大の目玉は、現世の最新ホログラム投影技術と異界の霊波投射法を融合した“二重映像演出”だった。ところがコラボ楽曲のサビに差しかかった瞬間、突然カメラ2台が壁に引き寄せられ、回線ノイズが画面を覆うトラブルが発生。会場スタッフによると、そのとき「見えざる手がマイクスタンドを宙に舞わせ、ベースの霊弦が断裂した」という。
異変を受けてライブはおよそ20分中断。ミラージュ・メモリーズのリーダー、ユクシロ・朧(おぼろ)は「異界の限定回線は、幽界特有の“想念圧”に弱い。今回初導入の波動同期カメラも、どうやらポルターガイストの気配をロックオンしてしまったらしい」と説明。一方、響骨のドラマー・骨川ドロリは「コラボ用に調達した新型機材が全部“勝手に浮遊”して……これも生配信の醍醐味」と、場を和ませた。
SNS上では『リアルタイムで機材が次々霊化してゆくのを見て鳥肌』『あの世バグすらコンテンツ』『限定視聴権が想念体に乗っ取られてる!?』と実況コメントが殺到。特に“回線ごしの異変”が可視化されたシーンは、後日映像ディープダイブ分析会で一部切り出しが予定されている。配信チケットは霊界ポイントと交換制だったが、大量の転送霊が暴走し、会場外にデータ破片が飛散する騒ぎも。
死後世界エンタメ研究所の久遠ムカサ(幽研究員)は「ここまで多次元要素を盛り込みつつ、現世の技術と互換したのは初めて。機材トラブルすら“幽界ならではのライブ感”に変換できる、新時代のあの世コンテンツ」と分析する。中断後、ライブはセットリストを一部変更し無事に完走。観客からは『現世にはない“騒霊現象”こそ見どころ』『来世も見たい』との声も相次ぎ、死後の娯楽配信シーンに新たな潮流を印象付けた。



コメント
サビで機材が勝手に浮いた瞬間、正直ちょっと懐かしかった!昔の降霊フェス思い出すなあ。幽霊アイドルのライブは、こういう予測不能も込みで楽しみなんだよね。来世まで追いかけます!
想念圧で配信止まっちゃうの、やっぱり異界ならでは…現世のテクノロジーと混ぜるのはまだ難しいのかも?でも逆にバグや乱入すら一つの演出にしちゃうみんなの力量に脱帽です。次回も期待!
20分の中断びっくりしたけど、それでも最後まで無事完走したのスゴイ!あの世バグすら盛り上がれる会場の熱気、配信ごしにも伝わってきたよ。限定ポイントでチケットとった甲斐がありました。
ああ…またポルターガイストいたずらか。俺が成仏前に初配信チャレンジした時も、勝手に回線が霊界回廊につながって泣いたのを思い出すw でもそこを笑いに変えちゃうユクシロ・朧さん、さすがだわ。
正直、機材浮遊や回線ノイズもライブの醍醐味だと思う。現世じゃトラブルだけど、異界だと一体感生まれるから不思議。切り出し映像の分析会、あやかし仲間と絶対見たい。