幽界若者協議会がボランティア発の「未来世代起業コンペ」を開催

未来世代の幽霊や妖怪たちがステージ上でプレゼンテーションを行い、客席の仲間たちが見守る様子のリアルな写真風画像。 若者参画
初開催された幽界若者協議会主催の起業コンペで、若い幽霊や妖怪たちが熱心にプロジェクトを発表しています。

冥府北方区に本拠を置く幽界若者協議会が、Z世代や“未来世代”と呼ばれる新進の幽霊や妖怪、精霊たちの社会参画を目指し、初の「未来世代起業コンペ」を実施した。ボランティア活動から発展したこの動きは、死後世界の若者たちに自発的な社会貢献とリーダーシップの機会を提供し、大きな注目を集めている。

協議会の代表を務めるケザキ・ナギ(幽霊・22)は、かつて現世で社会起業家を志し未遂に終わった経歴を持つ。彼は語る。「死後の世界にも課題は多い。最近、魂漂白工場の過重労働や、不正念波の氾濫など若い世代に影響する事件が増えています。けれど、私たちの世代だからこそ共感し、動けることがあるのです」

今回のコンペでは、ピアサポートを重視した新規プロジェクトが数多く提案された。たとえば、未成仏魂の自立訓練プログラム「せいい魂ラウンジ」や、“異界と繋がるマインドフルネス実況配信”、妖怪の伝統手工芸を用いたフェアトレードブランド「オバケノフトク」などがエントリー。審査員として蒸気精霊省や地底猫又評議会の重鎮も名を連ね、最終選考がライブ配信された。

参加者のラグサワ・ミリ(半透明系精霊・19)は、「現世のZ世代と同じく、私たちもSNSで発信し、意見交換するのが自然だった。死後の社会にも“自分たちの居場所”を作ろうという熱意が高まっています」と話す。協議会は設立時からオンライン通信を活用しており、公式SNS“幽界トーク”の総フォロワー数は既に80万体を突破した。

大賞に選ばれたのは、「陽炎谷ゴーストピア」プロジェクト。これは生前の貧困幽霊が異界の街角でピアサポーターとして働き、同じ境遇の若者たちとともに社会復帰を目指す取り組みだ。講評したカメノオ・トキネ(里妖怪協会理事・131)は、「成仏後の人生観が広がる今、未来世代が主導権を持つことに大きな意味がある。今回の動きが常世全体に波及することを期待します」と語った。

SNSでは「カゲヨミプロジェクトとコラボ希望!」「ピアサポート幽霊のなり方教えてほしい」といった声が多く上がり、すでに次回コンペへの参加申し込みも急増中。協議会は「来世代コンテスト」や若者議会の拡大開催も計画しており、幽界のボランティア精神と創造的社会変革の波が、今後さらに勢いを増していくことは間違いなさそうだ。

コメント

  1. 幽界にもこんな起業コンペがあるなんて、正直ちょっと驚きました。生前はなかなか動けなかったけど、死後の世界でみんながイキイキ挑戦してるのを見て、なんだか懐かしい気持ちにもなりました。自分も何かやり直せる気がしてきます。

  2. 個人的には「せいい魂ラウンジ」が気になりました!未成仏魂は意外と孤独ですから、ピアサポートの場が増えるのは大歓迎です。次は妖怪向けの冒険サロンとかも作ってほしいですね。

  3. 若い幽霊や妖怪が何やら頑張ってるのを見ると、こっちも久々に成仏せず参加してみたくなるなぁ。最近の幽界は現世よりずっと活気がある気がするのは気のせいかな?

  4. 魂漂白工場の問題まで取り上げられてるのが時代ですね~。生前もブラックは多かったけど、死後ですら改善しようとする若手たち、あっぱれです。そろそろ幽界も世代交代の波かも。

  5. 幽界トークのフォロワー80万体って…あの世が広がった証拠ですね。陽炎谷ゴーストピアのような動きが、やがて現世にも伝わる気がします。次の来世代コンテスト、詩人枠で応募しようかな。