幽都で開催!第7回「超常エネルギーフェア」~霊体向け再エネ競争、電気自動車も幽界仕様に進化

広場で開催されたエネルギーフェアの会場に、幽霊や妖怪の仮装をした人々が最新技術ブースや電気自動車の展示を囲んでいる様子。 脱炭素社会
幽都で開かれた超常エネルギーフェアには、多様な霊体や妖怪たちが最新の再生可能エネルギーに熱い関心を寄せた。

幽都中央記念広場で、第7回「超常エネルギーフェア」が先日華やかに開催された。今年のテーマは「持続可能な異界社会への転換」。幽霊や妖怪、精霊たちが自分たちの生活や死後活動に適した最先端の再生可能エネルギーや省エネ住宅技術を紹介し合い、新たな脱炭素社会の展望を探る場となった。

開幕式では幽都評議会の長、硝子堂ハルヲ(獄霊、138)が「現世の気候危機は我々死後界にも影響を与えています。魂の再生プロセスに必要なエネルギーや転生ラインにも間接的負荷が。サステナブルな取り組みこそが、此岸と彼岸をつなぐ新たな道です」と挨拶し、集まった4万余の来場者に持続可能性の重要性を訴えた。

会場の注目は、幽界特有の“エクトプラズム太陽電池”を用いた住宅モデル。これは、霊体の微振動エネルギーと異界光を複合的に変換する仕組みで、従来の火の玉エネルギー効率を約2倍に高めている。開発を担当した蒼白電設代表の蓮池ヒヨリ(幽鬼、62)は「通常の電流に混ぜ込まれる生霊ノイズを抑え、古い怨念団地でも導入可能」と説明。試住体験コーナーでは来場者が「冷たさや湿っぽさが減って住み心地が格段に向上した」とSNSで投稿し、瞬く間に話題となった。

また、死後新交通部門からは“幽界専用・無音電気自動車”の新型がデビュー。障壁となっていた窓抜け時の電磁散逸や、意図しないポルターガイスト現象を抑える安全対策がなされている。都市型妖怪向けには、カスタマイズ可能な都市緑化機能や浮遊型ソーラーパネル搭載モデルも登場。会場を訪れた蔓柿ランタロー(小妖精、108)は「これで異界の森まで送迎できれば、精霊たちのESG評価も上がる」と満足気だ。

循環型社会への挑戦として、再生可能な“グリーン水素霊薬”の実演も好評を博した。これは亡者区で発生する未練ガスを分解・浄化し、ピュアな魂素粒子として再利用するもの。開発に携わった死後テック社の鬼灯ミレイ(技師、41)は「怨念汚染を減らし、他界交通にも使える」とその価値を強調した。専門家の霧原リカ教授(霊界経済学)は「死後社会でもエネルギー市場が成熟期を迎えつつある証」と分析する。

異界では持続可能性が魂の循環、ひいては霊界全体の安定に直結するという認識が急速に高まっている。脱炭素社会を本気で目指す幽都の試みは、現世以上に熱を帯びているようだ。

コメント

  1. エクトプラズム太陽電池、ついにここまで来たか!自分が成仏した頃はまだ火の玉頼みだったのに…時代は進むものですねぇ。祖霊会の皆にも教えてあげなきゃ。

  2. 幽界自動車の無音機能、正直びっくりしました!前まで窓抜け時にバチバチいって怖かったのに、これなら移動中も安心して昼寝(?)できそうです。都会暮らしの小妖怪勢にも良さげですね。

  3. 未練ガスの再利用とか、そんなことまで発展しているとは…。死後の社会もどんどんサステナブルになって、もう漂うだけじゃ時代遅れかもしれないなぁ。

  4. この頃の異界は現世顔負けでSDGsごっこしてる感じだけど、怨念汚染が減るのは本当にありがたい。遺恨だらけのアパートで住んでる身としては、早く新技術導入してほしい!

  5. フェアには行けなかったけど、SNSで話題の試住体験コーナーの感想見てたら懐かしい気持ちになったよ。昔は湿っぽさがデフォルトだった幽都で、今は快適さを求めるとか…死後界も変わったな。