幽界湖に“幽体ブラックバス”急増 絶滅危惧主“コモレビウオ”危機感強める

霧が立ちこめる湖岸と水面に浮かぶ半透明のブラックバス、奥には幽霊の釣り人が立っている写真。 外来種問題
急増する幽体ブラックバスと、それを見守る幽界の釣り人の様子。

冥界北部の名所・モズク湖で、ここ数年“幽体ブラックバス”と呼ばれる外来幽魚が異常増殖している。湖の原住霊たちが長年守ってきた絶滅危惧種・コモレビウオの生息域が脅かされ、異界内では生態系保護の観点からも緊急の対応が求められている。

モズク湖釣協会の会長・青藻小次郎氏(享年172)は「幽体ブラックバスは、人々が現世から持ち込む思念や未練を餌にして急速増殖する。特に近年、成仏や蘇生のSNS相談増加に伴い、湖への“念流出”が増えた結果、新種の外来魂生物として大きな問題になっている」と憂慮を示す。現世からの“思念ごみ”が湖底に堆積し、それがブラックバスの成魚や稚魚の成長を異常加速させているという。

さらに専門家らは、幽体ブラックバスの排泄物や鱗から“アストラル・マイクロプラスチック”と呼ばれる幽質微粒子が大量放出されている点にも警鐘を鳴らす。河童大学の死後生態研究所・流葉蓮信教授は「幽界の水質バランスが崩れ、新たな幽霊型微生物群が激増。また、微細な怨霊成分を含むため、コモレビウオだけでなく、湖岸の妖精たちの間にも奇妙な情緒不安や“半透明化症状”といった健康被害が広がっている」と調査結果を発表した。

こうした事態を受け、異界環境省は『外来生物管理法』に基づき、幽体ブラックバスの“捕獲霊網”による駆除試験と、希望する釣り霊へのリリース厳禁指導を強化中だ。また“念流出”を抑制するため、現世との思念通信ポータル利用者に向け警告文を発信し始めた。しかし一部の心霊釣り愛好家からは「ブラックバス駆除は釣り文化の多様性を損なう」といった声も上がっている。

SNSでは、妖精作家の苔山ネリ氏(幽年34)が「モズク湖の静けさを返してほしい」「コモレビウオの舞う朝がまた見たい」と投稿し、多くの賛同を集めている。一方で、若年幽霊層からは「バス釣りは交流の場、規制だけでなく再利用策を」といった建設的な意見も。今後は、幽界と現世、双方が責任をもって“思念ごみ”や外来魂生物と向き合う新たなルール作りが求められるだろう。

コメント

  1. モズク湖がこうも賑やかになるとは、冥界に来て三度目の転生ですが初めての光景です。コモレビウオの舞い、本当にまた見たいですね…。なんとか古き良き幽界の水辺が戻りますように。

  2. 正直、ブラックバスにここまで幽質環境を乱されるとは思ってませんでした。成仏相談の念、ごみ扱いになってたんですね。現世としっかり連携して対策進むといいなと切に願います。

  3. 半透明化症状…実は私も少しありました。湖岸の仲間たちもソワソワしてます。釣り文化も大事だけど、みんなでコモレビウオを守りたいです。

  4. 若い幽霊たちのバス釣り場に規制ばかり増やしても根本解決にならぬ気が…むしろブラックバスを逆手に取った“怨念エコ活動”とかできたら面白いのに。発想の転換も必要だぞ。

  5. SNSで見ましたが、最近の思念通信ポータル、まさか湖にこんな影響あるとは。転生一周年の記念釣り、今年こそコモレビウオに会いたかったのに…早く静かな湖に戻るといいな。