今年の税制改正が、死後世界の企業や個人に新たな波紋を広げている。新霊界住民税の“魂ベース課税”を巡り、多数の幽霊納税者が源泉徴収ルールの不備を訴え、あの世最大の市役所「永遠市」には数百件の苦情が殺到した。死後でも避けて通れない税金問題が、先祖幽霊たちの間で大きな関心を集めている。
従来、幽霊や妖怪たちの報酬は“霊気振込”もしくは“冥貨”で支払われていたが、昨年施行の税法改正で原則源泉徴収が義務付けられた。永遠市税務課によれば、幽霊アルバイトや妖怪フリーランスの増加で未納が多発し、住民税を現物―たとえば供物で払おうとする者も出て混乱が拡大。一方、“魂還元率”制度により、生まれ変わり直後や退職後(成仏済み)の幽霊にも課税枠が設けられ、「成仏退職」時の退職所得が適切に捕捉できずにいた。
元死神で現役幽霊税理士の夜摩美砂(やま みさ、享年47)は、「市の源泉控除システムが旧来の霊符台帳に依存しすぎ。非実体労働やあの世ネット副業の収入証明が困難なため、納税・控除申請が重複し、一部霊体には二重課税の恐れも生じている」と指摘する。特に、臨時雇用で複数の妖怪企業を渡り歩く“漂泊霊”層では、退職所得の遡及申告が煩雑になり、現世での副収入も“幽界割増”として二重に扱われる事例が報告されている。
SNS上では「浮遊先ごとに住民税区分が違って不公平」「魂還元ポイントは申請が冗談レベルで難しい」「供物を家族に現金換算してほしい」といった実体験が投稿され、“死後格差”の新たな形として注目を浴びている。霊界サラリーマンの葛葉仁志(くずは ひとし、亡年35)は、「13回忌で退職金(=念)を一括受け取りしたが、市役所窓口に“現世由来”なのか“彼岸本源”か質問攻めにされ苦労した」と語る。
こうした事態を受け、永遠市は来月から新システム「幽霊マイナ・ソウル」本格稼働を発表。全納税者に生前・死後両方の所得データを統合管理する仕組みだ。担当者は「供物納付や源泉控除の自動化を急ぐ」としつつも、「失踪幽霊や現世臨時帰省した者への対応には課題が残る」としている。今後、死後の自治体間で住民税協定が進むか、引き続き各界の動向が注目される。


コメント
いやあ、死後まで税金で悩まされるとは…現世で充分苦しんだのに、成仏しても源泉徴収って何か理不尽ですね。供物で払って済ませられる時代が懐かしい。
供物を現金換算とか、あの世もだいぶ現代化が進んでるんですね。魂還元ポイントの申請、去年私は3回やり直されました。もう成仏したくなります(物理的に)。
幽霊マイナ・ソウルの話、まさか本当に始まるとは。前世から副業が多いので、こういう管理が助かる半面、プライバシーどうなるのか少し心配です。
死後の住民税、会社勤めの頃より申告がめんどくさい!市役所に並ぶ霊たちの行列を見ると、この世と何も変わらないなあってしみじみしちゃいます。
新システムも良いけど、まず市役所の窓口対応どうにかしてほしいです…。成仏後もあんなに待たされるなんて、あちらの時間は永遠なのに現世並みに短い気がします(笑)