森の妖怪、マイクロプラスチック除去大作戦へ――里山精霊団体が新技術導入

森の小川で、人間の保全技師と妖怪が新型フィルター装置や網でマイクロプラスチックを回収している様子の写真。 環境保全
森の小川で人と妖怪が協力し、新技術でマイクロプラスチック回収に取り組む様子。

永遠に色彩変わるレオナラ森林帯で、地域の妖怪や精霊たちによる新たな“環境保全”プロジェクトが始動した。マイクロプラスチックの増加問題を受けて、里山を拠点に暮らす異界住民と現世から迷い込んできた有機農業技師が共同で、新たなクリーンアップ技術の導入に乗り出したのだ。過疎化する森で巻き起こる環境への新風に、人界・異界双方で注目が集まっている。

このユニークな取り組みを主導するのは、“落葉背負い”の異名を持つ里山妖怪のクサナギ・ヒオ(342)。彼は長年、森の落ち葉ネットワークを通じて環境保全活動に従事してきたが、昨年末の川底調査で見つかった未成仏マイクロプラスチックの増加に危機感を抱いたという。「食ロスと里の荒廃、そして微細なゴミ。これら全てが、森と人々の魂の循環を阻害している」とクサナギは語る。異界側での有機農産物の品質低下や、精霊花の咲かなくなる現象も深刻化しており、森の未来に対する不安は根深い。

そこで目をつけたのは、人間界から転属してきた技師・新海マリア(享年28)による“魂振動フィルター”だ。特許出願中のこの装置は、幽体波長に反応してマイクロプラスチックを引き寄せ、精霊ヒキガエルが吸着・分解するというもの。先月の実証実験では、森の小川で約300g分のマイクロプラスチックが除去され、川下の亡霊鮎たちも「鱗の透明感が3年ぶりに戻った」と話題に。ESG投資ファンド“森ノ輪異界責任金庫”も本事業への出資を表明し、ゴーストタウン化が懸念された周辺集落の妖怪商店街にも活気が戻っている。

村のSNS「幽樹のつぶやき」上では、「魂にもやさしい除去法、子ども霊にも安心だね」「マイクロプラ集めた分、森コインに交換できるのが最高」など賞賛の声が集まっている。一方、妖怪保守派からは「神通力への負荷増大が懸念される」「森霧のバリアーへの影響は?」といった慎重意見も。これに対し新海技師は「フィルターの調整でバリアーとの共存可能です。今後は妖怪学会と連携し安全基準策定を進める予定」と説明している。

こうした中、“地産地消幽界マルシェ連合”や伝統農法を受け継ぐコダマ一族も参画を表明し、今後は里山全体で食ロスと森林保護の両立を目指すとしている。有機農業への回帰や、余剰霊野菜の交換制度など、精霊・妖怪・亡霊による協働の輪は急速に広がりつつある。伝説の森が再び命を吹き返す日は近いと、地元の死神議員ヤブサメ・ユウシロウ(167)は「この動きは異界の未来に希望を与える、一大転換点」と力を込める。

コメント

  1. 森ノ輪の活気が戻ったと聞いて本当に嬉しいです。昔は亡霊鮎の群れがキラキラしていたのを思い出しました。魂振動フィルター、子ども霊にも優しいのが安心。今後も応援しています!

  2. 面白い取り組みだけど、魂振動フィルターって本当に森霧のバリアーに干渉しないの?前に妖怪ラジオ塔で微妙な共鳴が起きて大混乱になったし、もう少し慎重にやってほしいな。

  3. 人間界の技師さんと妖怪達の協働、最近増えてきましたね。新しい風が入るのは懐かしくもあり、ちょっぴり寂しい気もします。でも精霊花がまた咲くなら、私は賛成です!

  4. こっちでも食ロスと森の問題は大事。成仏できないマイクロプラのせいで、幽界でも野菜の味が落ちてたんですよね。森コインとの交換とか、子ども亡者がまた走り回れる森になってほしい。

  5. 妖怪商店街の霊野菜が前より鮮やかで、今朝泣きました。昔の精霊市を思い出します。小さな変化があの世の未来につながりますように、クサナギさんも新海さんもお身体(魂)大事にしてください。