異界の街、カシャガミ地区にて開催された「第13回ストリートバスケットフリースタイル・グラトリ杯」で、トッププレイヤーの座を巡る“憑依騒動”が波紋を呼んでいる。今回の熱戦では、その圧倒的なリバウンド力で知られる半透明妖怪シューティングガードの山河ハザマ(享年不詳)が主役となったが、ある一瞬のプレイをきっかけにコート上が霊的混乱に包まれた。
大会前半、普段は明朗快活と評判のハザマが、突如として“カタカケギツネ”と称される低級霊の俊敏な動きを見せ始めた。これについて、対戦チーム“冥界ドリームドリブルズ”の主将・鵺井シノ(42・死神)は「明らかに彼のプレイスタイルが変わった。リバウンドに跳び込む時の目の色や、アリウープ時の指の角度すら、別人になっていた」と証言。試合を配信していた異界動画ストリーム「霊Tube」のチャット欄も「もしかして“乗っ取られてる”?」「普段のハザマはバネ無いのに!」と騒然となった。
事態の核心は、第3Q最終盤に巻き起こった“憑依リバウンド”だ。ハザマが空中で物理法則を超越するかのような挙動でボールをキャッチした瞬間、コート脇に漂っていた通行霊3体がいずれも一瞬で蒸発。死後スポーツ協会の心霊スポーツ科学委員会は、「一時的な魂の共鳴現象が起きたと考えられる。数百年に一度、強い執念を持つトッププレイヤーが複数の幽魂と一体化する現象は記録上は珍しくない」(委員・塚地ウツロ)と分析した。
このリバウンドプレイを巡り、山河ハザマに対して“憑依アシスト違反”が適用されるかどうかが議論となっている。ルール上、選手自身以外の魂の力を部分的に借りることは「死後リーグ倫理ガイドライン」においてグレーゾーンとされてきた。SNS上の異界スポーツファンたちは「幽魂と一体化できるのも実力のうち」「他の幽霊もコネ使えば?」など賛否の声が分かれている。
一方で、カシャガミ地区のストリートコート界隈では、若手プレイヤーたちが“魂の繋がりを高める練習法”に興味を持つなど、新たなトレーニングブームの兆しも見える。決勝後のインタビューで山河ハザマは「自分一人の力でなく、現世も異界も、コートに集う想い全体で跳んだリバウンド。俺は自分の責任でプレイした」と語り、誤解や負のイメージ払拭に努めた。今後、死後ストリートバスケット界がどのような倫理と技術の進化を見せるか、注目が集まっている。


コメント
あのハザマが憑依されてたって本当なんでしょうか?ストリートバスケも昔はもっと単騎の魂勝負だったのに、時代も変わったなあ、と幽界歴の長さを感じます。
いやー、幽魂と一体化できるなんて羨ましい!私なんてまだ霧球すらすり抜けるレベルなのに…死後も練習あるのみですね。新しい“魂融合トレ”教えてほしいです!
憑依アシスト違反…ルール難しいですよね。昔は魂が三つ四つ入れ替わってる選手なんてざらだった気がします。倫理ガイドラインって本当に必要なのかな?
通行霊が蒸発って結構危ないやつでは?プレイヤーも観客も、自分の“存在波動”には気をつけてほしい。魂の共鳴ってロマンだけど、転生回数減っちゃったら切ないからね。
ハザマ選手の「みんなの想いで跳ぶ」ってコメント、ちょっと泣けました…私も生前現世でバスケ部幽霊部員だったから、あのコートの一体感は懐かしいです。