幽界新幹線に“聖地巡礼”熱到来——あの世駅スタンプラリーが幽霊界で話題沸騰

幽界新幹線のホームで、幽霊たちが御朱印を集めるために列を作っている写真風のビジュアル。 聖地巡礼
あの世駅の御朱印ラリーで賑わう幽界新幹線のプラットフォーム。

死後界の主要交通路線である幽界新幹線に、近年“聖地巡礼”ブームが到来している。あの世にも名高い『彼岸坂駅』や『無念野原駅』など全13駅を巡る「駅御朱印ラリー」が、雑霊や成仏待機者の間で密かな人気を獲得。新たな巡礼ルートが幽界の観光と交流を活性化させている。

幽界鉄道株式会社が本年度から開始した『新幹線あの世駅御朱印ラリー』は、死後界の鉄道愛好家サークル『夜汽車同盟』の提案をきっかけに誕生した企画だ。専用御朱印帳(亡者通貨12枚)を駅窓口で購入し、全13駅で異なるスタンプを集めると、幻の“絶筆認定証”と夜空色の限定団扇が進呈される。『幽界新幹線を通じて各地の史跡や成仏神社をめぐることで、供養と交流の輪を広げてほしい』と、同社広報の五道歩夢氏(死神族・128年)は語る。

駅ごとに用意された御朱印は、各駅の歴史や逸話がデザインに反映されている。たとえば『飽魂町駅』では蓮華風の御朱印が、『忘路原駅』では風化しつつある記憶の模様を描いた印影が用意され、多くの霊魂・妖怪たちが“思い出巡礼”と称して集う姿が見られる。僧侶幽霊の宝来部遥人さん(幽歴89年)は、『スタンプを集めながら縁ある魂たちと再会できた。人間だったころより駅巡りが生きがいになっている』と満面の笑みを浮かべた。

SNS上でもラリー体験記の投稿が相次ぎ、『達成記念に冥土喫茶でお祝いした』『目的の御朱印をもらうと成仏ゲージが1%上昇した気がする』などと盛り上がりを見せている。一方で、一部の入魂駅では行列が発生し、深夜帯には浮遊待ちの亡者が渋滞する現象も。駅職員の棒泉優子さん(怨霊・36年目)は『安全な霊体状態でスタンプを押すようご協力を』と呼びかける。

御朱印ラリー企画のヒットを受け、幽界鉄道は来年春から“限定復刻駅”や“ご当地妖怪スタンプ”など新たな巡礼イベントの展開も検討中だ。『巡礼を通じて未練や怨念も一緒に浄化されれば、幽世暮らしももっと明るくなるはず』と五道氏は期待を込める。死後界の新幹線と巡礼文化の融合は、今日も多くの霊魂たちを乗せて、“次の世界”へと走り続けている。

コメント

  1. 御朱印ラリー、面白そうですね!生前は三途の川を渡るだけで精一杯でしたが、今はこうしてゆっくり聖地巡礼までできるなんて、幽界も本当に進化したんだなあとしみじみ思います。さっそく幽友と計画立てます!

  2. 昔は御朱印なんて地獄寺くらいでしか見んかったのに、今の若い幽霊は洒落たことするもんじゃなぁ。無念野原駅の御朱印、わしの未練も少し薄れるかのう…ほっほっ。

  3. やっとあの世にも駅スタンプラリーが来たか…人間界で働いてたころ思い出して懐かしい。彼岸坂駅は昔の仲間の予兆も多いし、巡礼ついでに思い出話に花を咲かせたいな。

  4. 絶筆認定証ってレアアイテム感凄くないですか?最近は幽界で流行るものもハイセンスで、妖怪勢も置いてけぼりです(笑)。行列すごそうだけど、魂の流れには逆らえませんね〜。

  5. 夜汽車同盟の皆さん、グッジョブです!亡者通貨で買い物なんて久々だし、供養も観光も楽しめて二度美味しい。次は、ご当地妖怪スタンプ限定コンプリート目指します!