霊界西部でレアアースバブル到来?変成岩“語り部”が招く地殻異変

岩石と妖怪の姿をした半透明な住人たちが荒れた原礫地帯で発光する変成岩標本を集めている様子の写真。 地質
アラシノ原礫地帯には珍しい鉱石を求めて多くの住人と妖怪が集まっている。

最近、霊界西部のアラシノ原礫地帯で、極めて希少なレアアースを含む変成岩標本が突如大量に発見され、地質幽霊社会がざわついている。発見の中心地となった『眠り石学苑』では、既に数百体の岩石系住人や妖怪地質研修生が連日標本収集に殺到。流通価格の高騰と、地殻活動への影響を懸念する声が高まっている。

発端は、地質語り部・クロイワ葵(亡者、享年61)が、温暖化の進む狭霧谷からアラシノ原礫地帯へ“岩魂移動”を完了したその日、地中深くで変成を続けたまま眠っていたモノノケ鉱石たちと共鳴し、古来より封印されていたレアアース層の位置を“石語り”で解読したことに遡る。クロイワ氏は「地球温暖化で局地的に地殻がゆるみ、語り部の声が届きやすくなった。彼ら岩石標本が目覚め、私を通じて地表にメッセージを伝えたのでしょう」と新聞取材に語った。

この現象を受けて、霊界地質保全局は同地の鉱石採掘権を一時停止し、有識者会議体を招集。局長代理として現地入りしたオシダ・モヨコ(死神、年齢不詳)は、「過去にも妖怪採掘集団による地殻バランスの崩壊例がある。霊的温暖化現象との複合影響を精査しないと、あの世全域の地層年齢時計が狂う恐れがある」と警鐘を鳴らした。

SNSでは、岩石標本を“ペット標本”化して人気を博す若年層妖怪から、「レアアース変成岩で繋がる精神統一コミュ」といった新しい潮流も生まれつつある。一方、標本目当てに転校を決めた悪霊高校生・タガネ・レミ(17)は「新種コバルト幻鉱石の発光は友情運を上げる。クラスで独占したい」と興奮気味に話している。

一部専門家は、変成岩の語り部たちが地表世界の温暖化問題に意図的に介入し、あの世の地質資源バランスを再定義しようとしている可能性も示唆する。現世でレアアース争奪戦が激化する中、死後世界でもその余波は無視できなくなっているようだ。今後、保全局と語り部協会がどのような協調政策を取るか、引き続き注目される。

コメント

  1. 語り部さんの“石語り”って毎回ロマンある…でも今回は予想以上の騒ぎになってて懐かしい地殻騒乱期を思い出しました。温暖化って霊界にも影響あるんだなあ。

  2. また採掘バブルかよ…。生前はバブル崩壊で成仏し損ねたから、今度は地質保全局ちゃんとやってくれよ?地層時計がズレたら、みんな時空迷子になるじゃん。

  3. ペット標本流行りすぎてて若い界隈の熱量すごい。自分の時代は岩石拾いが精々だったけど、今は変成岩で精神統一…感慨深いです。

  4. 正直、変成岩が語りかけてくるのってまだ慣れません。前世でも聞いたことなかったです。自分の墓石も喋り出さないか心配。

  5. レアアースなんて現世だけの話かと思ってたけど、死後の資源問題も深刻になってきたな…。こういう時こそ、語り部と保全局で冷静にまとめてほしい。